産婦人科医を増やすには
先ほどナニゲにGoogle検索などしていたら、「いやしのつえ」様で、うちのブログをちょっと取り上げて頂いていてびっくりしました(→こちら)。
で、これを機に、世の中的な問題でもある産婦人科医不足問題についてまたちょっと触れてみます。
そういえば先日、実家に電話したところ、
母「元気でやってるの?産婦人科医が足りないってこの間もテレビでやってたわよ」
私「そうなんだよ足りないんだよ、ホント辛いよ。」
母「でもあんたが自分で選んだことなんだから、しょうがないでしょ。」
そうだ、母は私が産婦人科に行くことに賛成なんてしてなかった。内科に行くことを望んでいたのでした(理由は、自分が便利だから。あとは眼科とか)。
でも思えば、実家が医者ではない人間がこれから進む科を親に相談したとき、
「私、卒業したら産科に行こうと思うんだけど」と言われたら、「いいわね! 是非そうしなさい」と諸手を挙げて賛成する親は今の時代あまり居ないかも知れません。
では、そこをおしてまで産婦人科に行く意義って、いったい何でしょうねぇ。あるんでしょうか。
そんな中、医局などで私たちが話している「どうやってローテート後の若手医師に産婦人科に入って貰うか作戦」は。
1.くたびれた様子を見せない。ちゃんと髪の毛をとかす。
2.ミゼラブルな部分はローテーターにあまり見せないようにする。幸せな部分を積極的に見せる。
えー、良い作戦募集中です・・・
コメント
てかなぁ・・今の世の中、産婦人科の悪いところって
どんな人でも簡単に手に入れられるよね、情報が・・
正直、今後、産婦人科になろうとする若い医者なんて
いるんだろうか?たぶんスーパーローテートが終わったら、
大半が眼科・皮膚科・耳鼻科、とかに流れていきそうな気が
するんだけどなぁ。
投稿者: ひろ | 2005年3月 1日 14:55
コメントありがとうございます。
そうですねぇ。私は産婦に入局するとき、「忙しい」くらいしか悪い点を知らなかったです。国試を通るのに必死だったし。ひろさんは?
新制度ではじっくり考える時間があるから、そうなると産婦は相当厳しい・・・ やっぱり社会が変わらないと無理かも、と思ってしまいますです。
投稿者: mariko | 2005年3月 2日 07:50
産婦人科もそうかもしれないですが、
小児科医も少ないようですね。
私にしてみれば医師を目指す事だけでも凄いなと思います。
横でごめんなさいね。
投稿者: yukin | 2005年3月 2日 11:46
全然横ってコトは無いですよ>yukin
小児科も少ないですねぇ。何せ、夜間が大変すぎる。彼らは次の日も働いてるのに。
でもねー、そんな現実は世の中の人は知らないだろうし。
難しいです。
投稿者: mariko | 2005年3月 2日 22:04
僕は実は実家が産科なんです・・だからあまり迷わずに産科を
選んじゃってました・・m(__)m
確かに産婦人科についてはめちゃくちゃ逆風だけど、小児科の
先生たちも大変だよね。僕は産科医だからNICUにいてる新生児科の
先生たちの苦労はよく知ってるけど、それ以外の、もうちょっと
おっきくなった子供たち(!?)を診る先生達も大変だと思う。
救急外来で保護者と喧嘩?みたいになってる光景、よく見てた
からなぁ。
うーん、もうちょっと産科医・小児科医を守るような風潮がないと
たぶんあと1〜2年もしたら、ほんと半径50km以内に一人の
産婦人科医もいない地域がたくさんになっちゃうんじゃないかな?
どうなるんだろ、日本のこれから?
投稿者: ひろ | 2005年3月 5日 00:16
>ひろさん
そうだったんですか>実家 うーん長いつきあい(笑)なのに知りませんでしたね。
とりあえず一旦本当に産科医や小児科医が居なくならないと、世間は危機感を感じないかもしれないけど、その本当に少数派に自分がなるのは嫌ですねぇ・・・ 今でも結構きついのにな。
投稿者: mariko | 2005年3月 6日 12:29
産婦人科に行こうか、真剣に悩んでいます。まだ1年生なのに、今は情報がどんどんと入ってくるので、、、。
やっていけるのか、無理なのか。これから5年考えていきます。marikoさんのブログはぐっときますね。
5年後には研修制度、変わっているかなあ?
投稿者: mune | 2005年6月 6日 03:38
muneさん、コメント有り難うございます。今1年生なんですね。これから道のりは長いですが、頑張ってくださいね!
産婦人科も良いところはたくさんありますよ、えーと、何だっけ…あ、そうだ。診断から治療まで全て手がけることが出来るところとか、一応全身を見られるとか、お産に関しては他科の追随を許さないスペシャリストであるとか。お産はいろいろあるけど、それはそれは感謝されることもあります。是非ご検討ください。
研修制度含め、6年後にどんな状況になっているか、ちょっと楽しみではありますね。
投稿者: mariko | 2005年6月 6日 21:02
もうすぐ6年の女子医学生です。ポリクリでお産に感動を覚え産婦人科になろうかちょっと考えています。逆風が多いし、忙しすぎて結婚できるのか…とか悩みも多いですが、このブログに出会えてちょっとほっこりできました。女性産婦人科医がこの先増え続けたらもう少し労働体制の見直しされないかなあなんて思いつつ…スーパーローテート終わるまでにじっくり考えます。ブログからしか判断できませんがでもきっと先生は素敵な方なんだろうと思いました。疲れを見せない産婦人科医は憧れです!お仕事がんばってください(>_<)
投稿者: とも | 2006年3月21日 21:11
>ともさん
是非産婦人科医になってください。
結婚は忙しくても出来ます。大丈夫。労働環境の見直しも、今考えられているみたいですが・・・(ゴニョゴニョ)
投稿者: mariko | 2006年3月22日 07:41
産婦人科を希望されるなら、理想ではなく現実を見極めて決めたほうがよいかと思いますよ。分娩のときの感動なんか1年もすればなくなりますよ。
現実的な話、産婦人科医希望の女医さんのほとんどが結婚、出産を契機に外来バイトまたは産直をしなくなります。結婚しない方も半分くらいは同じ経過をたどるかな?
投稿者: Don | 2006年3月25日 09:09
臨床研修2年目の者です。
産婦人科はまだですが、内科、外科、救急と回ってもいまいち興味がもてません。
実家が泌尿器科なのですが、自分にない臓器にはどうも興味が持てません。
結婚、出産はいずれしたいです。
ちなみに地方の研修中です。
こういう理由で産婦人科を希望するのは間違っていますか?
投稿者: あや | 2006年8月21日 02:48
コメントありがとうございます。
産婦人科を希望していただくのは嬉しいけれど、産婦人科を是非やりたい!というのでなければ、下っ端をやるのは結構つらいように思います。
興味があるなら、出産についてはまぁおいおい考えるとして、やってみるのは良いと思います。
ちなみに、女性泌尿器科医って、意外と世間で求められていますよ・・・実は女性産婦人科医より求められているかも知れないです。(少ないから)
投稿者: mariko | 2006年8月21日 21:59