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2006年3月14日

帝王切開が安全だと思われている件について

ニャー速。 帝王切開したけど質問ある?

2ちゃんねるの「答えるよ」系スレですよ。
まあ固いことを言わずに、ちょっと読んでみてください。

一般の人の、帝王切開に対する認識なんてこんなもんか・・・。と、最初に思いました。
このスレの中で発言している人たちは、帝王切開にも危険があることなんて全く考えてなさそうに見える。
でも、ちょっと考えると。私たち医療者側の説明があまりに足りないから、このくらいの認識になってしまうのではないかとも思いました。

例えば、


大丈夫、俺は帝王切開だったが弟、妹全員産道だったぞ
遅れたけどおめでとう

>>90
グッドな情報ありがとおお
隣の市に普通分娩を推奨している産婦人科があるので、次はそこへ行ってみようと
思っております。


とか、何で前回帝王切開だと次が原則帝王切開になるのか、経膣を試みるとどんなことが起こりうるのか、説明されてないんだなぁと思いました。
私も人のことを言える立場では全くないので、明日から気をつけようと思います。

先日の大野事件も含め、「お産はうまくいって当たり前」という風潮が根強いと思う。
取り扱っている私たちは、うまくいって当たり前なんて思っていなくて、むしろビクビクしながら日々向き合っているというのに。

出来れば日産婦か日母あたりが、「お産はこーんなにリスクがいっぱい!」というようなポスターを作ったり、たまごクラブなんかで特集をうってくれると良いんだけどなぁ、と、結局他力本願に帰結してしまうダメな自分なんですけど。

コメント

 お疲れ様です。こっちは、誘導まだやってます。
 
 お産のリスクは、なかなか伝わらないですよね。
 やはり権威のあるところで、リスクを訴えてもらわないと。
 私も個人の医師ががリスクを述べるのは、難しいと思います。
 下手にリスクの話をしたら、掲示板などに「うちの主治医は、こわいことを言うんですが、これって変ですよね。」とか書き込まれそう。
 医療って専門性が高すぎて、一般人とギャップがありすぎなんでしょう。
 かといって、話さないわけにもいかないし。
 無理せず、やっていきます。
 
 

こんにちは。
実は私も、昨日ベネッセの掲示板のあるやり取りを見て、日母主導でもいいから妊婦さん向けのパンフを作って欲しいと思いました。
日本の母体死亡率は下がったけど、0ではないことなどをわかりやすく、かわいいイラスト入りで。リスクの自己診断なんかも載せて、全国の分娩施設で一斉に渡せばいいと思います。

>mimi先生
やはりいきなりリスクを言い始めるのは難しいですよね。

>おさママ先生
日母主導のパンフレット、良いですね。小冊子の方式で、妊娠初期か母親学級時にでも配るような。
作ってくれないかなぁ、ホントに。

リスクって難しいですよねぇ。

通常処方しているSERMなんかの骨粗鬆症の薬も、説明書を見ると副作用がずらずらと載っています。
MRさんは、「骨粗鬆症もきちんと薬を飲ませておかないと骨折のリスクを高めます!」と強調してきますが副作用になるとお茶を濁す印象。
でも説明書にはちゃんと副作用たっぷり書いてくださる・・・。
こんなのまともに見てたら薬処方する気ものむ気もなくなっちゃいそうです・・

>Miya先生
確かに副作用のない薬なんて無いですものね。
SERMは選択的作用とはいえホルモン剤だからちゃんと説明すると大変ですよね。
薬出さないわけにもいかないし。

こんばんは。またまたコメントさせて下さい。
一般人の帝王切開への認識。。。まあそんなものだと思います。(笑)
それどころか、ネットなんかでは「帝王切開後だったけど助産院で産めました!感動です。。。」なんてガクブルものの体験談が実際に出てきますもの。。。
お産は自然に進めばそれに越したことはないけれど、すべて順調にいって当たり前ではない、何より大切なのは母子の命、ということをもっと専門家の方々によって説明していただけたらな~、と帝切経験者としては思います。
いたずらに恐怖をあおる結果になってもまずいのでしょうが。。。
パンフレット、大賛成です。加えて、そんな内容を病院や自治体の母親学級で取り上げていただけたら申し分ないと思います。

>桃ままさん どうもありがとうございます。
VBACは成功するとものすごく達成感を得られるものではありますが、希望者側の考えとしては「下から産んでみたい」とか「入院期間が短く済む」とかいったことが多く、リスクを理解して貰うのが結構難しいですね。死ぬかもしれませんよと言ってますけど、自分のこととはなかなか考えて貰えないみたいです。
パンフレット本当に作って欲しいですね、是非お願いしますよ>日母あたり!