年俸5千万の尾鷲も終了・・・
年俸5千万円以上!の高収入で話題となった、尾鷲の産婦人科。
残念ながら1年で交渉決裂となってしまったそうです。
市議の発言、ひどすぎます。「津で開業した頃のうわさも・・・」なんて言われた日には、そこで頑張ろうという気持ちは無くなって当然。「安易な買い物」というのもありましたね。物ですか?
1年間(休みは年末年始の2日のみ)分娩室の隣に住んで、ずーっとお産のことを考えていなければならない、そんな生活は、監禁されているのとほぼ同じです。プライバシーも何もない。お酒も飲めない。
仮に院外に出たとしても、良くて市内くらいで、周りの皆が自分の年収を知っている・・・。まるでホラーです。
私は当直でよく産科病棟に泊まりますが、たとえば週末だけでもかなり精神的に疲れます。1年もやったら、普通はノイローゼになりますよ。
しかも、年俸が足りないから突然辞めるような言い方をされて。
欲しいのは、お金よりも休日じゃないですかね。
尾鷲の方々には悪いけど、こんな市議たちが居るところには、誰も行かないと思いますよ。
一応、打開策をあげるとするなら、他科よりちょっと高給で2人体制というのが無難でしょうね。
産科医と契約できず 市立病院産婦人科10月から再び休止 尾鷲市 [ホーム] [戻る]
【尾鷲】尾鷲市の伊藤允久市長は三十一日の会見で、尾鷲総合病院に迎えた産婦人科医師との交渉決裂の原因が報酬額の折り合いではなく、医師の高額報酬への攻撃、中傷が原因との見解を示した。五嶋博道病院長も「報酬の条件もあるが、気持ちが切れた方が大きい」と認めている。伊藤市長によると、七月中旬から八月中旬までの二年目の更新交渉で、「最長で来年三月まで残る、と医師から言われていた」といい、同市長が八月二十一日、市議会に交渉経過を説明し、二十五日に再度開いた市議会委員会で交わされた、一部市議の「三千万円出せば大学病院の助教授が飛んでくるのに、四千八百万円は高過ぎる」「津で開業したころのうわさもいろいろ聞こえてくるのに」などの意見を知った医師が「残る気持ちをなくした」という。
伊藤市長はこれまで「医師は非常に責任感が強く、交渉が不調に終わっても、三カ月は残ってくれる」と繰り返していたが、八月三十日夜の交渉で、医師は市議会での議論を引き合いに出し「気持ちが続かない。九月中の出産予定者までは引き受ける」と期間短縮を申し出た上「事故があったら大変だから」と語ったという。
尾鷲総合病院の産科医交渉
「決裂でも短期間残留」 市議会で市長尾鷲市の尾鷲総合病院で、産婦人科の男性医師(55)との契約延長交渉が難航している問題で、同市議会は25日、生活文教常任委員会と全員協議会を開き、協議した。議員からは「安易な買い物をしておいて、突然、議会に意見を求められても困る」などと伊藤允久市長に厳しい指摘が続いた。一方、伊藤市長は交渉が決裂した場合でも、医師は2、3カ月は病院に残留してくれるとの見通しを示した。(鈴木龍司)
■議論白熱
協議では各議員が意見を述べた。医師が現行の5520万円、市側が4800万円への減額を主張している報酬額については「いずれも高額だが、とにかく1年は残ってもらい、その間に三重大などと対応を協議すべきだ」「市が提示した金額でも話にならない」などの声が上がった。
高額の報酬額は、平均1500万円の他の医師の不満を高め、病院全体の問題に発展する恐れを指摘する声も。「4800万円で他の医師が納得するのか、各医師から意見を聞くべきだ」と市長を促す意見もあった。
一方、産婦人科医不在となる危機に対し「(6万3000人の)署名を集めて迎えた産婦人科医。残留は市民の願い」「尾鷲市だけの問題ではなく、国レベルでの対応を求めたい」などの声も出た。
■妊婦の不安
先が見えない契約交渉の中で、一番の不安にさらされているのは、おなかに赤ん坊を抱える患者だ。「妊婦さんにはこの現状をどう説明するのか」と声を荒らげる市議もいた。「現実に不安を感じて松阪市の病院に転院した患者さんもいる」という指摘も。伊藤市長は「交渉が決裂しても、医師は責任感の強い方なので、しばらくは残ってもらえるという言葉をもらっている」と述べるにとどまった。
■月末に結論
伊藤市長は「男性医師への4800万円の提示は変えない」としたうえで、この日の議会の指摘を受け、週明けにも同病院の医師たちに提示額について説明することを決めた。その後、市議らの意見を踏まえ、契約切れ寸前の30日か31日には、男性医師との間で結論を出すという。
コメント
自虐ネタでTBさせていただきました。
絶対的な金額としては、高額であることは否定しませんが、この先生の精神的、肉体的負担、妊婦さんのニーズを考えるとどうなんでしょうか?これくらいはしょうがないのでは?というのは医療サイドのエゴなんでしょうか?
投稿者: yuchan | 2006年9月 1日 19:43
すみません、TBがいっぱいになってますね。たいした文章じゃないのに・・^^。申し訳ありませんが、2つ削除お願いします。
投稿者: yuchan | 2006年9月 1日 19:45
こんばんは
<一方、伊藤市長は交渉が決裂した場合でも、医師は2、3カ月は病院に残留してくれるとの見通しを示した。
これは、恐らく政治的な駆け引きのための言葉でしょうね....決まってもいないことを、さも決まったようにマスコミに呈示するのは政治の世界の常道です。
言葉に善意を感じることはできません。
投稿者: befu | 2006年9月 1日 22:06
>yuchan先生
ありがとうございます。
開業も大変なんですね・・・。いろいろ考えさせられました。
>befu先生
結局市長も、医者を政治の道具程度にしか思ってないんですね。
でもこの先生、人が良さそうで本当に悪く言われながら3ヶ月くらい残ってしまいそう。
投稿者: mariko | 2006年9月 2日 16:16