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2004年5月28日

緊急カイザー

産婦人科に入るときに、すごく憧れていたことがあります。それは緊急カイザー(緊急帝王切開のこと)。なんか、「救命病棟24時」みたいな番組で、「赤ちゃんの命が危ない!緊急オペだ!!」みたいなのがよくあるでしょう? もうアドレナリン出まくりで、とにかくやるぞー!みたいな。ドラマやなんかの中でも、すごく緊迫感があって盛り上がるシーンですよね。
産婦人科医になってからは、すぐに憧れはただの現実に変わってしまいましたが。

で、今日の午前5時、自宅でぐーすか寝ていたら、携帯が鳴りました。「緊急カイザーです!」。大急ぎで病院へ。
無事に手術は終了しましたが、早剥(常位胎盤早期剥離・・・子宮内で胎盤が剥がれてしまう病気で、妊娠末期の胎児死亡の原因になる)でした。なんとか赤ちゃんは無事でしたが、出たとき息してなかった。今はまぁまぁ元気です。でもあとちょっとオペが遅れたら危なかったな。
また寿命がちょっと縮んだ気がする、金曜の朝でした。