全国で産婦人科閉鎖・・・
産婦人科医: 117施設でゼロ 大学に派遣依頼の病院大学病院の産婦人科に医師の派遣を依頼している全国1096病院のうち、大学が派遣を取りやめ、産婦人科医が全くいなくなった病院が全体の11%、117施設に上ることが16日、日本産科婦人科学会(日産婦、会長・藤井信吾京都大教授)の調べで分かった。勤務の厳しさから産婦人科医を敬遠する傾向がある中、臨床研修制度の必修化が一層の医師不足を招いたとみられる。
前にも何度か書いた覚えがありますが、産科医が減ってるようです。
実際の人数は居ても、高齢化が進んでおり、分娩などの実戦力が、えーと・・・。
まぁいろいろ理由はあるでしょうけど、最近になって大きいのは、やはり臨床研修医制度によって卒後すぐの若者が居なくなってしまったことでしょう。
でもねぇ・・・
「産婦人科はきつい」とはいっても、(そりゃ楽では無いですけど)当直の時に起こされる回数は内科や小児科の方が多いと思うし、平日の労働時間も他科の方が長いかも知れない。
それよりもオンコールなどのボランティア的な拘束が多いこと、そして何より訴訟リスクが高いことでしょう・・・
自分自身、先ほど吸引分娩を2件連続でやってましたが、やっぱり生きた心地がしないですよ、何かあったらと思うと。
自分はそういうことをあんまり考えずに入局してしまいましたが(時代も若干違うし)、最近の学生さんはよくご存じですからねー。さらに卒業してから考える時間があるという。
ホント、今後産婦人科に若者は入ってくれるのでしょうか。入ってくれないと、私が死んじゃうんですけど。
コメント
日本でも産婦人科医が不足なんですね。実はフランスでも同じ状況です。日本の医学部のシステムは知らないのですが、フランスではまず全員内科をやり、その後で専門分野に進む人は進むのですが、科を選ぶのは成績順で、一番人気は皮膚科なんだそうです。急患もないし、命に関わる患者が少ないかららしい・・・。なんというか、そういうものなんでしょうかね。
投稿者: ふらんす | 2005年2月18日 00:17
ふらんすさん、ありがとうございます。フランス人も考えることは同じなんですね、みんな。世界的な流れなんでしょうか。日本でも最近人気のある科は、皮膚科、眼科といったところですかねぇ。QOML(quality of my life)とかいう言葉がまかり通ってる位なんで。
産婦人科はQOML低いですから・・・
投稿者: mariko | 2005年2月18日 17:12
トラックバックはうまくいきませんでしたが、記事にリンクさせて頂きました。「死んじゃうんですけど」っていうところが、結構好きです。
投稿者: shy1221 | 2005年2月22日 14:58
ありがとうございます、ちゃんとトラバされてますよー。コメントは貴ブログにて。
投稿者: mariko | 2005年2月22日 16:41
医師です。
現在外科系14年目。国公立大学在籍で、たぶん回りから期待されている将来の教授候補の一人。年間3-4本英文かいてます。手術も執刀医でかなりやってます。救急でも当然呼ばれまくりです。
でも、患者、研究、学会と、忙しすぎて妻とも1週間ぶりに会ったり、子供と1ヶ月近く話が出来ないなんてざらにあります。睡眠3,4時間を14年続けるって考えてみてください。気が狂いますよ。
これが「国民の求めている理想の医師像」と言われて、アイドルのような気になっていたけど、かなり自虐的です。マザーテレサの気分。給料は教職のため学校の先生とほとんど同じ。「いずれ自分もつぶれるなー。過労で死ぬかもしれない」と思ってます。
医師なんてもうダメだ。医学部なんて入るのじゃなかった。
投稿者: SOS | 2005年10月 1日 06:35