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2005年2月18日

産婦人科閉鎖のつづき。

昨日のブログで、全国で産婦人科が減っている話を書きましたが、その後、m3.comを見ていたらいろんな記事が載ってました。引用が続きますがご容赦下さい。

「どこで産めば...」 地域の中核病院を直撃 {2} 記事:共同通信社 提供:共同通信社

【2005年2月17日】

 産婦人科医不足の影響を最も受けているのが、ぎりぎりの人員で24時間、異常分娩(ぶんべん)に対応できる体制を整えてきた地域の中核病院だ。業務休止・縮小の病院がある自治体には、妊婦から「赤ちゃんをどこで産めばいいの」と問い合わせも多いという。

 沖縄県北部の地域医療の中核を担ってきた同県立北部病院(名護市)は、産婦人科存続の危機に陥っている。2003年のお産は約250人。半数が帝王切開などを必要とする異常分娩だった。3人の医師のうち1人が開業のため退職、大学病院に補充を要請したが断られた。3月末に休止予定で、2時間かけて隣接地域に搬送する患者が出かねないなど、深刻な影響が予想されるという。

 同県の宮古島、石垣島の県立病院でも大学から派遣中止の打診を受けており、同県病院管理局管理課の宮田浩勝(みやた・ひろかつ)係長は「地方行政で対応できる限界を超えている。国が対応策を打ち出してほしい」と訴える。


沖縄、宮古、石垣かぁ。
行きたい人は結構いそうですけどねぇ。何を隠そう私たち、「宮古や石垣に大学の関連病院があると良いのにねぇ」とよく話していました(呑気すぎる)。

さらに。

医師燃え尽き安全に問題も {3} 記事:共同通信社 提供:共同通信社

【2005年2月17日】

 日本産科婦人科学会の藤井信吾(ふじい・しんご)会長の話 大学から派遣され地域の病院に勤めている産婦人科医は、月の半分を当直や呼び出しで拘束される場合が多い。医師は燃え尽きてしまい、医療の安全確保にも問題が出かねない状況だ。彼らは人数が少ないところで、たくさんの仕事をしてきた。「大学が引き揚げている」との批判も多いが、本当に医師がいないということを理解してほしい。産婦人科医療が健全に行われないと、国民も不幸。何らかの形で構造を改革してほしい。

産婦人科の医師不足 {4} 記事:共同通信社 提供:共同通信社

【2005年2月17日】

 産婦人科の医師不足 日本産科婦人科学会によると、新人の医師約8000人のうち、産婦人科を目指すのは300-400人。その3分の2は不妊治療や婦人科を志し、お産などの周産期医療は100人程度にすぎない。人気のない理由は、過酷な勤務環境と医療訴訟とされる。厚生労働省研究班の調査では、病院勤務医の当直は、産婦人科が1カ月に4・7回と最多。産婦人科医は医師全体の約5%と少ないが、医療事故訴訟の約12%で当事者になっている。

なんだか自分が日常的に行っている仕事がとーっても辛いことのような気がしてきました・・・

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» http://joho.oops.jp/ocoun/ 送信元 不妊カウンセラー
効果的な不妊対策とは? [詳しくはこちら]

コメント

m3comニュース見ました。私も、沖縄行きたいなーなんて思っていたのですけど、どうなんでしょう?。
勤務がきついのはまだしも、、、訴訟が多いってのはやっぱり一番ストレスなんでしょうね(クレームだけでも結構きついものありますし)。どの科も楽なんてことはないと思いますけど。先生ファイト!

nanako先生、こんにちは。はてな始めたんですね☆
沖縄、関連病院として1年くらいだったら是非行ってみたいなあとも思いますけどねー。
えーと頑張ります。でもいまだに「転科するとしたら・・・」とか考えてしまうのだった。