割礼
陰ながら非常に尊敬して、見させて頂いている、渡辺千賀さんのブログ、On Off and Beyondの「英語と日本語-訳せない言葉」に恐縮しつつもトラックバックさせて頂きます。
恐縮、とか言いながら、話題にする部分はここ↓
■ 包茎
申し訳ない、いきなり。でも、殆どの男の子は新生児のとき割礼(ちょきっと皮膚を切っちゃう。circumcisionといいます)するので、この状態は存在しないようだ。1990年ごろまでに生まれた人はまず100%に近いくらい割礼を受けていると聞いたこともある。赤ちゃんの健康によくないとかで、最近しない人も増えているらしいが。
アメリカではたいてい赤ちゃんのうちに割礼をするから、包茎がほとんど居ない、と。
そうなんですよね。というのは、たまに妊婦さんに聞かれることがあるんです。
「物心ついてからだとトラウマになるという話だから、生まれてすぐ(入院中に)割礼して欲しいんですけど」って。
特に旦那さんが欧米人の場合に言われます。
泌尿器科の先生と相談した上、基本的にはお断りしていますが。「じゃあ、どうすれば・・・」と言われて、困ってしまうことも。
ちなみに、これらの方は教会などでやってもらうらしいです。未確認情報ですが。でもこれって医療行為じゃないのかなぁ。
さて、包茎の話ばかり書いていても何ですから、もうちょっと別のことも書きますが。やはり今回のブログに出てくる日本語に無い単語、"tender" は、私たち医療者は良く使いますね。痛い場所を示すとき、カルテなどではお腹の絵を描いて、例えば右下腹部に矢印書いて、そこに
tender (+)
とか。・・・tender(+)って・・・ちょっとバカっぽいかも・・・
日本語では圧痛と同義かと。アホっぽさ全開ですみません。
コメント
割礼ってユダヤ教の習慣ですよね。ちなみにフランスでは生まれた時に割礼するのはユダヤ人だけです。ちなみにアフリカでは女性の割礼というのもあって、フランス在住のアフリカ人でもそれを行う人がおり、フランスでは非常に問題になっています。
投稿者: ふらんす | 2005年3月15日 18:11
男の子を出産して初めて知りました(^^;
今は自然に任せるのが主流みたいですね。
先々トラブルになって切る事にならないと良いな。(私が怖いので--;)
投稿者: yukin | 2005年3月16日 12:45
>ふらんすさん
女性の割礼・・・?ってどこをどうやって切るんですか?婦人科医のわたしでもいまひとつわからないです。切る方が衛生上も問題有りそうなんですけど。
いろんな文化がありますねぇ。
>yukinさん
男の子って不思議だよね・・・
今のうちによく剥いておいて下さい。いや、マジで。
投稿者: mariko | 2005年3月16日 17:59
女性の割礼はクリトリスを切り取るものです。女性が淫らな喜びを感じないようにするためだそうですが・・・。アフリカってやっぱりちょっと怖いです。
投稿者: ふらんす | 2005年3月16日 22:54
>ふらんすさん
そ、そんな事をするんですか。女性の割礼って。切り取れば淫らな喜びを感じないようになるのかとか、突っ込みたくなりますけど。びっくりしました。
投稿者: mariko | 2005年3月17日 18:33
トラックバックどうも♪
そうか、やっぱり日本でも頼む人はいるんですね!ナルホドー。
ちなみに、女性の割礼は実は感染から死亡するケースも結構あって、女性の人権を守る団体などが反対運動を繰り広げているようです。私が見た写真は、結構大きくなった女の子(5歳くらい)にお医者さんでもないらしい普通の格好のオジサンがしてて、超怖そうでした。ひー、です。
投稿者: chika | 2005年3月23日 08:59
chikaさん、ご来訪ありがとうございます♪(旦那がお世話になっております)
女性の割礼、聞けば聞くほど恐ろしいです。
少なくとも私は、「割礼の後の出血多量や感染」の患者さんに会ったことが無いので、日本では行われていないだろう・・・と、思いたいです。
投稿者: mariko | 2005年3月24日 14:12
先週、ラジオで女性の割礼問題を人権問題として取り上げていました。なんと、毎日世界で数千人が処置を受けてるんだそうです。(平均4歳から10歳くらいらしい)ひー、です。
女性の割礼にも軽いものからシビアなものまである、という説明が続いたので、「お、クリトリスを切り取るなんていうのは、きっとシビアなので、ちょこっときっちゃう(何をだ?)というかわいらしいのがあるのか」とホット安心して聞いていたら、なんと、クリトリス切り取りが一番軽度なもので、一番ひどいのは全て切り取って、縫い付けちゃうんだそうです。ぎゃー。。。。
投稿者: chika | 2005年4月19日 02:59
chikaさん、ありがとうございます!
女性の割礼(female genital mutilation)を、PubMedという医学論文検索で検索かけたところ、705件もヒットしました。内容は全然読んでないですが、けっこう頻繁に取り上げられる話題のようですね。全然知りませんでした。
しかし全部切り取って縫っちゃうって、いったいどういうことなんですかねぇ。その女の子を永遠の処女にするということなのかな・・・
投稿者: mariko | 2005年4月19日 19:31
検索でたどり着きました。フィリピンに住んでおり夫がフィリピン人です。
息子(11歳)が昨日割礼を受けて非常に痛がって大変なので、調べていました。フィリピンの場合は多分インドネシアなどのイスラムの影響からだと思うのですが第2時性徴を迎える前に割礼をする習慣があり、田舎の村では普通、中学になる前の10歳前後が普通で、麻酔もせずに鉈を包皮にあてて上から木槌で叩き切り落とします。息子は医者でやってもらいましたが、非常に腫れています。これで男になれたと周りに言われても、お祝いするわけでもなく、ピンときません。
アメリカからの習慣で病院で生まれて直ぐにする医者もいますが、息子は日本で産んだので残念ながらその機会はありませんでした。またその当時は割礼の事を知りませんでしたが、もし知っていたら赤ちゃんの時にやっておきたかったと思うくらい痛そうです。でも友人の泌尿器科の医師は赤ちゃんの時にすると包皮の計算を誤って大人になって障害が発生する場合があるからアメリカでも乳児ではやらずに後でするように勧める医師も増えているとか。
私は女性なので分からないのですが、割礼しなくても包皮が成長と共に剥けるというかなくなるのであれば割礼しないで大人にならせてあげたかったです。息子は自閉傾向で痛みに対する癇癪も激しく、かといって「まだ皮かぶりか」と友達にからかわれる対象になっても癇癪になるので、割礼は仕方なかったのかとも思いますが、尿道のある部分の裏にこっちでは「トマト」と呼ばれるペニスより大きい腫れた何かがくっついていて、それが触るとビリビリと痛むようです。
医者がくっつけたガーゼが傷口にべったり張り付いて、医者に翌日取り除いて後は開放して空気にさらしておいた方がいい、と言われましたが、ガーゼを取る事も出来ません。少しも触る事が出来ないので、消毒もガーゼの上からしか出来ないし(イソジンを上からたらす)、医者は携帯メールでそれでもいいですよ、と言うので、傷が少し良くなるまでそれしかありません。
先日、ある店員さんが男の子が生まれたばかりだと言うので、赤ちゃんの時に割礼した方がいいんじゃない?大きくなってからだとお金もかかるし、痛いし、と言ったら、彼は田舎で麻酔もなしでうやったそうなのですが、一笑に付されてしまいました。元服みたいなものでしょうか。残酷すぎる気がします。
投稿者: 心配ママ | 2005年4月30日 02:48
心配ママさん
コメントありがとうございます! すごいお話ですね…びっくりしました。「トマト」って、血腫か膿瘍なのでは?必ず出来るんでしょうか。うーむ。
本当は、赤ちゃんだろうが少年だろうが、ちゃんと消毒して麻酔をかけてやったほうが良いように思いますが…何とも難しい問題ですね。
投稿者: mariko | 2005年5月 1日 20:26
画像見つけて、びっくりです…つるんとしちゃってて…。
未だにあるんですね。
うちは息子二人で、やっぱり気になりました。
長男はかなり先端が狭く、皮と本体(?)が、生の鶏肉の皮と肉みたいに癒着していたのに内部に恥垢がたまっていて、2~3歳頃、「痛い」と訴えてきたので病院に連れて行ったら、泌尿器科で剥かれてお掃除されました。すごく痛そうで大泣きでした(^^A;
おかげで手で剥けば剥ける様になりましたが、でも、皮は結構キツいです。
次男は、生まれつき、皮が半分剥けかけて亀頭が半分露出していました。皮と本体が癒着はしていましたが、皮が相当ゆるゆるだったので、まだ赤ちゃんの頃に、私がペリペリと剥がして(完全に剥いてしまいました(これって割礼か?)。皮がゆるゆるなので、手で剥かずとも、シャワーかけるだけでスルスルッと皮が後退します(^^A;
兄弟でこんなに違うなんて、まぁ、おもしろい。
成長が楽しみです(違)。
投稿者: ピカりん♪ | 2005年5月 2日 20:14
>ピカりん♪ 兄弟でも違うものなんだぁ。
次男くんの方がちょっと大人、な感じがしますね(違?)
投稿者: mariko | 2005年5月 3日 10:42