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2006年3月25日

厳しい現実

臨床研修制度により、産科志望を断念してしまった研修医さんの話が出ていました。
下記の記事です。

臨床研修病院をあわせると、300人以上が産婦人科医になってくれる(予定)だそうで、それは良かった。かなり東京に集中していますが。
そして女医率が高いようです。これについては、とりあえずノーコメントとしておきます・・・。

激務については、一人医長を除けば産婦人科が他科と比べてそれほどひどいとは思いません。当直の時に呼ばれる回数は小児科の方がずっと多いし、病院にいる時間は内科や外科の方が長いと思う。
それよりもやはり訴訟が多いことではないかな。

産科 厳しい現実に尻込み

 「産科や小児科の現場を見て、尻込みしました」

 医師になって2年間、今月まで金沢大などで臨床研修を受け、来月から内科に進む島田幸枝さん(26)は、複雑な表情で語る。

 医学生時代は、内科か、赤ちゃんや子供を診る産婦人科や小児科の医師になりたいと思っていた。

 2年間の研修でも、3科を重点的に回った。特に産婦人科では、大学での2か月の研修に加え、「お産の現場を知りたい」と自ら希望し、地域の開業医のもとで1か月間、研修した。産声を聞き、母親や寄り添う父親の笑顔を見て、やりがいのある仕事であることを肌で感じた。

 一方で、勤務の厳しさも味わった。お産のため、開業医は深夜に診療所に駆けつけ、誕生を見届けると、そのまま朝から外来診療にあたることも少なくなかった。出産の際、突然、胎児の心音が聞こえなくなったこともあり、お産は危険も伴うことを痛感した。

 小児科でも、満足に休暇をとれない医師たちの激務を目の当たりにした。

 島田さんは今月結婚した。いずれ子供が欲しいが、仕事も中断せずに続けたい。産婦人科や小児科は魅力的だが、仕事と家庭を両立できるだろうか。

 「産科や小児科では、若い間は身を粉にして働けるかもしれないが、燃え尽きてしまいそう」。結局、内科医を目指すことにした。

 日本産科婦人科学会の調査では今春、臨床研修を終え、大学や研修指定病院の産婦人科に入る医師は約310人。最近数年に比べ1割以上減った。東北地方12人、北海道7人、北陸9人など、特に地方は少ない。

 調査をまとめた藤田保健衛生大産婦人科教授の宇田川康博さんは「現場を体験して進路を決められる研修は、研修医には望ましいが、働く環境が厳しい産婦人科や小児科の医師不足を加速させてもいる」と話す。

 全国の80大学病院の産婦人科のうち、入局予定者ゼロは14か所あった。金沢大もその一つだ。

 同大産婦人科医局長の田中政彰さんは「島田さんのように、熱心に産科研修に取り組んだ人に来てもらえないのは残念だ。魅力ある産婦人科診療の体制をどう整えるかが問われている」と言う。

 今春、産婦人科に新たに入る医師の7割が女性だ。それだけに女性が働きやすい環境作りが望まれる。産科や小児科を志す医師をどう育て、支えていくか。課題は多い。(田村良彦、坂上博、中島久美子)

 (次は「シリーズ歯科・根の治療」です)

 大学産婦人科への入局予定者数 今年1月の日本産科婦人科学会調査で「ゼロ」と回答したのは、旭川医、弘前、東北、東海、富山、金沢、愛知医、京都府立医、島根、山口、産業医、福岡、久留米、琉球の14大学。一方、10人以上だったのは、慶応、昭和(各14人)、東京(12人)の都内3大学だった。
(2006年3月25日 読売新聞)

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コメント

 入局しても、何年もつかですよね。
 未婚女医も少なくないから、子育てが産婦人科医をやめたり、シフト勤務の理由にはならないという気がします。
 昔の女医さんたちの方が、結婚して子供を産んでも男医と同様の仕事をされていたような・・・。

 また、明日誘導です。
 今度はうまくいきますように・・・。

実はそうなんですよね。多くの女医さんが専門医をメドにやめてしまう。でもあからさまに書いてもね・・・ってことで。
私も明日誘導ありです。がんばりましょう。無事に産まれますように。