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2006年5月13日

分娩のストレス

GW中に、研修医はなこ先生のブログ「はなこのしっぽ。」で産科の問題を取り上げて貰いました。
どうもありがとうございます☆

で、そこに寄せられた医者の卵さんや研修医さんたちのコメントに、「産婦人科や小児科を考えていたけど、最近の情勢で志望科を変えてしまった」というのが複数あるのを見て。
やっぱりそうなんだなぁ。
きっと、かなり多くの研修医さんたちがそう感じているのでしょうねえ。

私たちでさえも。最近産婦人科医で集まると、必ず話題に出るのは
「いかにして分娩のストレスから解放されるか」。
その方法は開業だったり、分娩を扱わない施設への移動だったり、周産期以外のスペシャリストになることだったり様々です。
全くストレス無く分娩に関わりたいなんて、もちろんそんな甘いことを考えている訳じゃなくて、せめてやり甲斐をきちんと感じられるくらいにストレスを軽減する方法は無いですかね。今は、ただただ恐怖ばかり感じてしまう、分娩には。
そうでないと、若い人も入らず、本来働き盛りである私たちもどんどん産科から逃げてしまいます・・・。

コメント

あたしは今、麻酔科ローテーション中ですが、毎日飛入りではいるカイザーの多さにびっくりしています。
うちの病院には周産期医療センターが入ってるので産婦人科医の先生も多いし、そんなものなのかもしれませんが、ただでさえ多い予定分娩・帝切をこなしながら緊急手術まで執刀していらっしゃる産科の先生方を見ると、とても生半可な気持ちで「産科やりたいです」とは言えません。
 
麻酔もですけど、分娩って本当はすごくリスクのあることなのに「何も起こらず無事に終わって当たり前」っていうイメージが世間に根強いのですよね。それで、うまく行っても当然、何かあったら医師の責任、みたいになるのだろうなぁと思うと、本当に激務の分のやりがいが見出せるのか、、、とも思ってしまいます。

うちのブログから本来ならTBさせていただかなくちゃなくちゃならないとは思っていたのですが、うちの記事がすごく後ろ向きだったので遠慮してしまってました。
産科を含め、医療全般に言えることですが、このままストレス>>やりがいの状態が続くと、肝心なところからどんどん人が逃げてしまう気がしてならない今日この頃です。