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2006年6月24日

奈良の放火事件

あちらこちらで皆さんが話題にしておられる、この事件。
親が医者で、本人も医学部に進もうとしていた・・・ということで、何となく気になってしまいます。
家に自分の手術中の写真を飾ったり、勉強部屋をICUと呼んだりする医者が居るんだとちょっと驚きました。

私自身は、親が医者でなく医学部を強制されたわけでもなく、親につきっきりで勉強させられたこともないので、ここまで思い詰める気持ちは良く分からないです。
でも2ちゃんにちょっと印象深い書き込みがあったので、コピペしておきます。

28 :卵の名無しさん :2006/06/22(木) 22:16:33 ID:kmlq53Q/0
あの長男の気持ちは俺ホントよく分かる。俺のオヤジも勝手にお袋と別れて、
俺は後妻に育てられた。ホントに針の筵だった。オヤジはオヤジで医者にあり
がちな独善家。医師免許持ってると社会の常識とずれてても許される。おまけに
俺が反抗しようとすると、これまた医者にありがちな兵糧攻めを匂わせてまわた
で首を締める作戦。家族全員ぶっ殺してやろうと何度思ったことか。でも何とか
我慢して今は某地方国立医学部6年生。医師免とったらこれまで貯めてた憎しみ
を思う存分ぶつける予定。あの長男は少しだけ我慢が足りなかったな。

保護者会の朝、何が 奈良・高1逮捕
2006年06月22日23時18分

 奈良県田原本町の医師宅が全焼し、母子3人が死亡した火事は、高校1年の長男(16)による放火・殺人容疑事件となった。父と同じ医者になろうと進学校に進み、明るくあいさつもきちんとすると周囲の評判もよかった。少年の心の中で何が起きたのだろうか。

 「将来の夢は、医者になること」「手術をしている写真が家にかざってあるのですがその写真がとてもかっこよく見えたからです」

 長男は小学校の卒業文集に、医師になる夢と、父へのあこがれを書いた。「たくさんの努力をして、自分の夢……をかなえたいと思います」

 「頑張れ」。中学受験の際、父の大声が家の外まで聞こえてきた。父も息子が医師になることを望み、塾から帰宅したあとも、深夜0時まで隣に座って復習させていたという。長男は関西でも有数の進学校に合格した。

 父は、前妻との間に生まれた長男に、学生時代に親しんだ剣道も教えた。家の庭で竹刀を振る息子を、父が腕組みして見守る姿を近所の人はよくみかけた。長男は2段まで腕を上げた。

 小学校時代の友人は「明るく活発だったが、中学になって急におとなしくなった。成績が悪いと、怒られるとこぼしていた。プレッシャーを感じていたのかな」と振り返った。

 高校進学後、長男は同じ町の祖父母宅に寝泊まりすることが多くなった。最近はふさぎ込みがちだったと言う人もいる。

 近所の女性は今月17日午後、祖父母宅の玄関口に長男がうつむいて座っていたのを見かけた。高校でも一人で考えこむ姿が目撃されている。

 高校の保護者会に出席し、試験結果などの報告を受けるのは、多忙な父から母の役目に代わった。「教育は親の義務」と言われて、母は父に成績を毎回、報告していたという。

 母は約1カ月前、知人に「長男が最近テレビゲームばかりして、勉強しないので困っている」と相談していた。近所の人に「あこがれの進学校に行けたのに、なかなか上に行けない」とこぼすこともあった。

 自宅が全焼した20日は保護者会の当日だった。母が出席し、中間テストの成績を受け取る予定だった。

コメント

はじめまして。この事件がとてもひとごととは思えず、検索していてこちらにたどりつきました。
私は、中3の息子と高2の娘がいますが、かなり前から色々あって、実は来週子供を連れて家を出ます。子供達を守らなければ!と思い、家を出る決心をした矢先、この奈良の事件で身震いを覚えました。医者である父、自分の思うようにならないと追い詰め、言葉だけでなく暴力もふるう父、おまけに剣道まで・・・ うちとそっくりだったからです。この事件がおきる数週間前に、息子と父親でかなりの事件があり、私は家を出なければ息子を犯罪者にしてしまう・・・そうなったら私の責任だと。そう思い、早急に家を出ることにしました。
この事件の子供にも、誰か引っ張り出してくれる人や逃げ道があればよかったのに・・・ こんな事件がおこる前に、何かすべはなかったのか。それを思うと無念でなりません。父親のコメントにも憤りを感じます。もちろん彼の弱さもありますが、追い詰めた父親はじめ、回りを私は許せません。罪を1番に償ってほしいのは父親です。彼の罪が少しでも軽くなるよう、元気に楽しく過ごせる日がいつかくるよう心から願います。

この事件で尊い命を奪われました母子三人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。父子の間でかなりの葛藤がおありで事件が起きてしまったと思いますが私はこの少年とお父さんのこれからを応援します。二人が親子の本来の絆をしっかり結び、お父さんには医者として、患者様の心情を理解できる医師として誠心誠意もって診療、治療をとねがい16歳の息子様には罪をしっかり自覚してもう一度自分の道を自分の足で歩んで欲しいです。いつか父子がわかり合える日が来る事を望んでいます。法的処遇もこの家族の背景を汲み最大限の配慮がなされますように心の底から期待致します。少年とお父さんもう一度人生を生きて行って下さい。応援しています。

この事件を考えた時、私は亡、尾崎豊氏の歌を思い出し彼の曲を聴き返しては思春期のころの彼等の哲学に思いを深くしてしまいます。特に代表曲でもあります「銃声の証明」には、大人や社会に対する問題提起のようでその責任を感じ、同時にこの事件の少年の心模様と重なり考えさせられる思いがあります。くだらないかもしれないですが、16歳の「心」の叫びを感じます。