産婦人科に向く人
「先日のニュース23」というエントリーに、こんな質問をいただきました。
初めまして。私は小さい頃から産婦人科医をめざしています。
産婦人科医として働いている方の情報が欲しく、ネット検索してみたところひっかかりました。他の科と比べて産婦人科医に必要だと思われるのは、また違いはどんなところですか?
お返事お待ちしております。
投稿者: 高3女の子
その後のコメントを見たところによると、「こんな人が産婦人科向き」ということをお知りになりたい模様。
うーん。現在高校3年というと、産婦人科医になるのはストレートに行っても8年後ですね。その頃、どんな状況になってるか、正直分かりませんが・・・一応、ちょっと考えました。
即座の判断が求められ、それが命に関わることが多いので、即断即決できる性格の方が向いてますかね。
細かいことをじっくりゆっくり考える人よりも、若干大ざっぱでもガンガンやる人の方が産婦人科向きのように思います。
でもね、産婦人科医になろうと考える時点で、既にまあまあ向いているのでは無いかと思います。
で、産婦人科医になってくれるのは有り難いのですが、これから先、学生と研修医を終えて進路を決めるときに、必ず現実を知ってもう一度良く考えて欲しいです。
私が産婦人科に入るときには、こんなに当直がたくさんあると知らなかったし、また夜間呼ばれることについても深く考えていませんでした。自分の目の前で妊婦さんが急変することも・・・。実際、入ってからびっくりしたことはたくさんあります。
向いてる向いてないよりも、結局は環境とやる気かなとも思います。
皆さんはどう思われますか。
コメント
医者がどの診療科を専攻するかで一番大事なことは「○○科をしたい」という嗜好だと考えます。それに尽きると思います。
どの診療科に行っても、その診療科なりの辛さ、おもしろさがあるわけで、おもしろさはともかく、辛さは、その診療科の医者になるんだ!のモチベーションが無いと耐え難いものがあります。
あまり打算を働かすより、「子供の頃からの憧れ」があるのなら、素直に進めばよいと思います。少々向いてなくとも、先輩方が寄ってたかって鍛えてくれるので、そのうち一人前になります。
mariko先生もそんな感じじゃなかったですか。
投稿者: Yosyan | 2006年7月26日 19:19
Yosyan先生、ありがとうございます。本当にその通りですね。
良いことばかりの科なんて、無いですから。
投稿者: mariko | 2006年7月27日 17:45