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2005年6月 3日

研修医は労働者、えーと専修医はどうでしょう。

「研修医は労働者」最高裁も認定 関西医大に賠償命じる

2005年06月03日12時23分

 大学付属病院で働いていた臨床研修医が労働基準法や最低賃金法に定める「労働者」に当たるかどうかが争われていた訴訟で、最高裁第二小法廷(福田博裁判長)は3日、「労働者に当たる」とする初判断を示し、大学側の上告を棄却する判決を言い渡した。法律で決められた最低賃金と、研修医が「奨学金」などとして受け取っていた額の差額を支払うよう大学側に命じた二審・大阪高裁判決が確定。過労死した研修医の母親らが勝訴した。

 研修医があいまいな身分のまま、低い待遇で長時間労働を強いられる実態は医療事故の背景としても問題視されてきた。最高裁が研修医を労働者と正式に認めたことで、労働時間の制限や労働組合結成の可能性など、研修医の労働環境の整備を進める上での法的根拠が確立されたことになる。

研修医は労働者ということが最高裁で認められたそうですね。
「病院開設者の指揮監督の下に労務を行ったと評価できる限り、研修医は労働者に当たる」ということで、労働者としての最低賃金が支払われるべきだと。

いえ別に私は、自分が研修医時代、【関西医大よりもずっと安い】円で働いた(しかももっと激務)ことを根拠に今更それに見合う賃金を要求しようなんて、さらさら思っては居ませんよ。
それに今は臨床研修制度が導入されて、研修医の方々の待遇はだいぶ改善されてますからね。(ちゃんとした研修になってるかどうかはまた別の問題。)

でも世の中にはあんまり知られてないかも知れませんが、大学病院の労働者は研修医と助手以上のひとたち以外に、「無給助手」とか「専修医(レジデント)」とか、明らかに研修医以上に診断治療に従事しているのに、賃金貰ってない人たちが居るんですよねぇ。研修医はまだ数万円貰えていたけど、この人たちはゼロ円ですよ。
大学院生も、学生として学費を払っているのに普通に労働力として活用されているところは多いし。(一般には病棟患者を受け持たず、外来を手伝うというのが多いかな)
これらの方々は、大抵週末や夜間にアルバイトをすることで生計をたてているため、「給料貰えないから生活できない」ということにはならないですけど、労働に見合った対価を得ていないことは確かですよねぇ・・・?

これらの人たちの待遇については、そのうち検討される日が来るのでしょうかねぇ。

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