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2006年1月11日

「求ム ドクタア」その後

北部病院に防衛医官/小池大臣、講演で明言
 小池百合子沖縄担当相は七日、名護市内で講演し、休止中の県立北部病院産婦人科について、「四月から先生を派遣したいと思っている。防衛医官を派遣することで快諾していただいた」と述べ、継続的な医師確保に向けて作業を進める考えを明らかにした。

 派遣規模については、「まず一人を派遣し、その後も途絶えることのないシステムを考えていきたい」と述べた。

 医師確保の話は、県内の行政や医療関係者にとって“寝耳に水”。岸本建男市長は「初めて聞いた。大変うれしい」と驚き、県の知念建次県立病院監は「本当ならうれしい」としつつ、「何も聞いていない」と半信半疑な様子も見せた。

 北部地域で生まれる赤ちゃんは年間約一千人。同科が休止したため、急患は県立中部病院に搬送されるが、搬送中の母子の安全確保が懸念されている。

沖縄県立北部病院の産科休業に対して、昨年10月に小池大臣が「求ム ドクタア 美ら島プロジェクト」とかいう私たちの感情を逆撫でするようなキャンペーンを立ち上げたことが報道されたのはまだ記憶に新しいです。その後どうなったのかな、と思っていたら・・・ どうやらこれがその顛末らしいです。

やはり必死で探していただろう行政や医療関係者に全く話を通さず、名護市内の講演会でいきなり話すと言うパフォーマンスぶりもすごいですが、分娩1000件の地区に医者一人ですか・・・。妊婦さん、赤ちゃん、医師すべての命が危険にさらされますよ。もちろん医師一人では分娩再開しないですよね?? 最低3人はそろうまで待ちますよね?
頼むからそうだと言って下さい。

そもそも、小池大臣の言っていたプロジェクトって、どんな風に展開されていたんでしょう。
10月以降婦人科関係の学会に何回か出席しましたけど、キャンペーン名を掲げたポスターを目にしたことはありません。さっき「感情を逆撫で」と書いたけれど、そもそも目に触れないので、それ以前の問題です。
また、個別にメールが送られてくるとか学会を通して公示されるとか、そういったこともありませんでした。
(ちなみに隠岐の島は産科医不足に関して日本産科婦人科学会に陳情しています。会員のホームページに掲載されています。
どうも小池大臣のやっていることは、現場の人たちや実情を無視したパフォーマンスにしか見えないのですが、どうなんでしょうかね・・・。

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