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2006年6月29日

がんばれー

ちりんのblogさんで知りました。↓

離島医療をはじめます

第一線で働いていたDrが沖縄の島に勤め始めた日々が綴られているのですが・・・
本当にいろいろ大変そうです。
都会の病院でしか働いてたことのない自分には、もう全科当直という言葉だけでもクラクラきちゃうのに、さらに地域の人々の感覚の違いなど、読んでていて「頑張れ~」と声をかけたくなってしまうくらいです。

実は少しだけ「都会に疲れたら沖縄の島にでも・・・」と思っていましたが、すみません、目が覚めました。
この先生のことは、こっそり応援し続けようと思います。

九州が大変

産婦人科希望医師が激減、九州・沖縄11大学病院は14人

 国家試験に合格し、2年間の臨床研修を終えて、今春、九州・沖縄地区にある11大学病院の産婦人科を勤務先に選んだ医師が計14人だったことが、日本産婦人科学会九州連合地方部会のまとめで分かった。

 2年間の臨床研修を義務づけた新制度の導入前に比べると、3分の1に落ち込んでおり、ゼロだった大学病院もある。過疎地の医療機関は、大学病院から医師の派遣を受けているケースが多く、若手医師の産婦人科離れで、地域の産科医療は一層、厳しい状況に追い込まれそうだ。

 同部会のまとめによると、宮崎、鹿児島大が3人、九州、佐賀、大分大は2人、長崎、熊本大が1人で、久留米、福岡、産業医、琉球はゼロだった。2004年度に新しい研修制度が導入される前は、11病院で計50人前後が産婦人科に入っていたという。

 これまでの研修制度では、国家試験に合格した新人医師は、卒業した大学病院の医局で研修することが多かった。新制度では2年間の研修が義務づけられ、研修先も自分で選択できるようになった。このため、教育や研究など診療以外の仕事がある大学病院より、臨床経験を積めるうえ、給与も高い民間病院を選び、そのまま勤務を続ける医師も目立った。

 ここ数年、小児科、産婦人科など夜間の呼び出しや当直勤務のある診療科を敬遠する若手医師が増えていることも背景にある。とりわけ、大学病院の産婦人科は、妊娠中毒症など重症患者の治療や帝王切開に当たることが多く、医療過誤訴訟に発展するリスクが大きいことも、産婦人科離れにつながったとみられる。

 すでに、大学病院から医師派遣を受けられなくなって、産科を休止した医療機関も出ている。この状態が続けば、大学病院の当直体制も維持できなくなり、関連病院や過疎地の病院からの医師引き揚げが拡大する懸念も広がっている。

 部会長の柏村正道・産業医科大病院長は「産婦人科の希望者の減少が続けば、地域の産科医療を守ることは難しい。6月上旬にも、異常分娩(ぶんべん)の救急患者の受け入れ先がなく、熊本から北九州まで運んだケースがあった。出生率が低下するなか、妊産婦の安心や安全を守る制度や取り組みが求められている」と話している。


九州全体で14人!
ひとつの大学で12人入ったところもあるのに対して、この数はかなり衝撃的ですね。
本当に非常事態だ、と思いますよ。

2006年6月28日

炭太朗@二子玉川

玉川高島屋SCの裏に、火独楽という牛タン屋さんがありまして、かなりの人気店だったのですが、先日突然閉店してしまいました。
で、新しくできたのが、「炭太朗」というお店。(店のHP見つかりませんでした)
肉ダイニングということですが、実際には何を出す店なのか・・・。偵察に行ってきました。

生ビールはスーパードライ(自分的には減点)。メニューに並ぶのは、炭火焼きや串、タンシチューなど。
小さいお店ですが結構お客さんも入ってました。
写真はあぶりチャーシューです。ジューシーで美味しかったです。
ひとり3000~4000円くらいでお腹いっぱいになりました。

2006年6月24日

お産はこれからこう変わる

All about のコラムより。
筆者は妊娠・出産専門のフリーライターとのことですが、なかなか良くまとまっていると思いました。
特に、引用部・・・ 医療者以外でこうはっきり書かれているのを初めて見たように思うので、びっくりしました。

きびしい結論を言いましょう。これからのお産は、大混雑の産科へ、遠い道のりを、高いお金を出してかかって、しかもケア面は今までより低くなりかねません。産む人がそれだけの負担を引き受けていかないと、産科はなくなってしまうということなのです。

皆さんにはどれだけの覚悟がありますか?ひとりひとりが危機感を持って考えていかなければならない時代になりました。

そしてこのような時代にあって産院を選んでいくということは、今までと同じ感覚では選べなくなっていくと思うのです。

奈良の放火事件

あちらこちらで皆さんが話題にしておられる、この事件。
親が医者で、本人も医学部に進もうとしていた・・・ということで、何となく気になってしまいます。
家に自分の手術中の写真を飾ったり、勉強部屋をICUと呼んだりする医者が居るんだとちょっと驚きました。

私自身は、親が医者でなく医学部を強制されたわけでもなく、親につきっきりで勉強させられたこともないので、ここまで思い詰める気持ちは良く分からないです。
でも2ちゃんにちょっと印象深い書き込みがあったので、コピペしておきます。

28 :卵の名無しさん :2006/06/22(木) 22:16:33 ID:kmlq53Q/0
あの長男の気持ちは俺ホントよく分かる。俺のオヤジも勝手にお袋と別れて、
俺は後妻に育てられた。ホントに針の筵だった。オヤジはオヤジで医者にあり
がちな独善家。医師免許持ってると社会の常識とずれてても許される。おまけに
俺が反抗しようとすると、これまた医者にありがちな兵糧攻めを匂わせてまわた
で首を締める作戦。家族全員ぶっ殺してやろうと何度思ったことか。でも何とか
我慢して今は某地方国立医学部6年生。医師免とったらこれまで貯めてた憎しみ
を思う存分ぶつける予定。あの長男は少しだけ我慢が足りなかったな。

保護者会の朝、何が 奈良・高1逮捕
2006年06月22日23時18分

 奈良県田原本町の医師宅が全焼し、母子3人が死亡した火事は、高校1年の長男(16)による放火・殺人容疑事件となった。父と同じ医者になろうと進学校に進み、明るくあいさつもきちんとすると周囲の評判もよかった。少年の心の中で何が起きたのだろうか。

 「将来の夢は、医者になること」「手術をしている写真が家にかざってあるのですがその写真がとてもかっこよく見えたからです」

 長男は小学校の卒業文集に、医師になる夢と、父へのあこがれを書いた。「たくさんの努力をして、自分の夢……をかなえたいと思います」

 「頑張れ」。中学受験の際、父の大声が家の外まで聞こえてきた。父も息子が医師になることを望み、塾から帰宅したあとも、深夜0時まで隣に座って復習させていたという。長男は関西でも有数の進学校に合格した。

 父は、前妻との間に生まれた長男に、学生時代に親しんだ剣道も教えた。家の庭で竹刀を振る息子を、父が腕組みして見守る姿を近所の人はよくみかけた。長男は2段まで腕を上げた。

 小学校時代の友人は「明るく活発だったが、中学になって急におとなしくなった。成績が悪いと、怒られるとこぼしていた。プレッシャーを感じていたのかな」と振り返った。

 高校進学後、長男は同じ町の祖父母宅に寝泊まりすることが多くなった。最近はふさぎ込みがちだったと言う人もいる。

 近所の女性は今月17日午後、祖父母宅の玄関口に長男がうつむいて座っていたのを見かけた。高校でも一人で考えこむ姿が目撃されている。

 高校の保護者会に出席し、試験結果などの報告を受けるのは、多忙な父から母の役目に代わった。「教育は親の義務」と言われて、母は父に成績を毎回、報告していたという。

 母は約1カ月前、知人に「長男が最近テレビゲームばかりして、勉強しないので困っている」と相談していた。近所の人に「あこがれの進学校に行けたのに、なかなか上に行けない」とこぼすこともあった。

 自宅が全焼した20日は保護者会の当日だった。母が出席し、中間テストの成績を受け取る予定だった。

2006年6月22日

また産婦人科医逮捕・・・っておい!

準強制わいせつで産婦人科医師を逮捕

 滋賀県警甲賀署などは22日、準強制わいせつ容疑で大津市におの浜2丁目、産婦人科医、井上省蔵容疑者(68)を逮捕した。

 調べでは、井上容疑者は01年8月中旬、患者の滋賀県湖南市の無職女性(24)に、医療と称しわいせつな行為をした疑い。井上容疑者は「医療行為だった」と否認しているという。

 昨年9月、井上容疑者の行為に不信感を抱いた女性が同署に相談した。

[2006年6月22日16時0分]

このご時世に、ほんと勘弁してもらいたいものです。
本人は「医療行為だった」と主張しているとなると・・・どんな事をしたんでしょうかね?
男性医師は1人で内診することを禁じられていますし、わいせつ行為をする余地なんてあるのかなぁ。

6月23日追記
befu先生に教えて頂いたのですが、青梅市では放火未遂で医師が逮捕されたそうですね。
こちらは産婦人科医ではないですが・・・。

2006年6月20日

労働環境

産科医、厳しい労働くっきり 厚労省研究班が調査
2006年06月18日15時08分

 産科医は週61時間労働で、当直は月17回、休みは年50日――。そんな労働実態が、厚生労働省の研究班の調査で明らかになった。ほとんどが当直明けもそのまま続けて働いており、調査を担当した杉本充弘日赤医療センター産科部長は「かなり厳しい状況で、産科の救急診療体制は崩壊しつつある。集約化や地域の助産所との連携などの対策が必要だ」としている。

 昨年10~12月、産科または周産期医療を掲げる全国の473施設(26大学病院、208一般病院、166診療所、73助産所)から回答を得た。これらの施設の04年の出産総数は計16万4227人で、全国の出生数の14.8%を占めていた。

 産科医の週平均労働時間は61.0時間。大学病院65.1時間、一般病院59.5時間、診療所60.0時間だった。当直回数は月平均16.7回で、大学病院5.2回、一般病院6.6回に対し診療所は21.7回と多かった。96.9%が当直明けに継続して勤務していた。

 年間休暇は平均50.4日で、それぞれ57.9日、68.9日、38.6日だった。リスクが高い出産は大学病院などに集中しやすく、単純に比較はできないが、労働実態の厳しさが浮かび上がった。

 常勤医師の平均は大学病院7.5人、一般病院3.5人、診療所1.4人。「さらに必要とする人数」を聞いたところ、それぞれ3.1人、1.5人、0.5人との回答だった。出生数などから推計すると、全国で常勤医師が2720人足りない計算になる。

すみません。私、今こんなに働いていません。
でも確かに大学病院にいるときは、これ以上やってたかな。当直の平均が月17回というのは・・・。

産婦人科が特別に忙しい仕事とは思ってませんけど(若手が選ばないくらいには忙しくてハイリスクですよ)、何歳になっても当直がついて回る、という点は小児科と並んで割と特殊なのではないかと。内科・外科は自分の知る限りでは高齢の先生はあまり当直しないですね。(待機はあり)
産科はおじいちゃん先生になっても当直をしなければならないので、当直中に電話の音などで脳出血を起こして帰らぬ人に・・・という様な話は、どこの病院でも聞く実話です。

2006年6月18日

地上波デジタルの不具合?

にわかサッカーファンとして、毎日のようにワールドカップを見ております。
昨日はフジテレビでポルトガルvsイランを観戦してました。試合前の特集から。

で、特集番組中、録画場面に切り替わったとたん、突然音が消えました。
何が起きたのかな?と、他のチャンネルに変えると、音はちゃんと出ます。放送事故かなーと思っていたのですがいっこうに復旧しません。CMや生中継になると音が出て、録画になると消える、の繰り返し。
ロケーションフリー経由で見る(=アナログ放送)と、録画場面でも音は聞こえているので、デジタルの問題?

ちなみに我が家は、CATVから直接アンプにつないで、スピーカーから5.1chで音を出してます。
30分以上我慢しましたが直らないので、とうとうフジテレビに電話しました。

担当の方とお話ししたところ、番組自体は5.1chなのだけれど録画は2chしか音を出していないので、録画になると音が出ないのでしょう、アンプの設定を強制5.1chにして下さいと言われました。しかしうちのアンプにはそんなモードはなく・・・結局我慢。
テレビ局側はこういった事が起きているのを知っていて、将来的には対応するとの事でしたが、始まったばかりの地上波デジタル、いろいろな事があるのですねぇ。

2006年6月14日

Googleロゴのデザイナー

こちらの方に、グーグルのロゴを手がけるデザイナーの方のインタビューが出ています。
当然かも知れないけど、1人で作られていたんですね~。
いろいろあって面白いですよね。結構好きです。

ちなみにこちらでgoogleのロゴを勝手にパクった記事は、
アテネ五輪
2005謹賀新年
モーツァルト
トリノ五輪
といったところ。

あー、もっと保存しておけば良かった! と思ってちょっと調べたら。
とりあえず、Holiday Logos は、こちらで見ることが出来ました。しばし眺めちゃいました。

2006年6月13日

読みました。

流行にのって、読ませて頂きました。
医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

なかなか興味深かったです。勉強になりました。
同業である自分が共感できるのは当たり前かな。
多くの人に読んで欲しいという意見が多く聞かれますが、一般の方がこの話題に興味を持つのは難しいだろうから、せめて、マスコミ関係者と役人の方々だけにでも一読をお願いしたいですね。
本当に冗談じゃなく、勤務医たちはどんどん辞めてますから。

こちらに著者の方のインタビューが出てます。

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か

2006年6月10日

ワールドカップ

ミーハーなので、ワールドカップは見ます。
普段サッカー見てないのに、完全ににわかファンですみません。
で、どうせだったら大勢で楽しく見たいということで・・・イングランドvsパラグアイ戦を恵比寿の輸入ビールの店で観戦してみました。(こちらのお店

スポーツバーとかだともっと盛り上がるのでしょうが、ちょっとイングランドサポーターの殺気を感じたもので・・・
バスを飲みながらのイングランド戦は結構楽しかったです。
日本戦はどこで見ようかな。

2006年6月 8日

詳細を知りたい

最近、「第二の大野病院事件?」と噂されている事件。

妊婦死亡、医師を書類送検 大和高田市立病院

2006年06月06日

 奈良県大和高田市の同市立病院(松村忠史院長)に入院中の妊婦が出産直後に死亡する事故があり、県警が処置に判断ミスがあったとして、産婦人科の30代の男性医師を業務上過失致死の疑いで奈良地検に書類送検していたことがわかった。病院側はこのケースについて医療過誤とは認めていないが、医師の負担が限界に達し、医療事故を招きかねないとして、7日から分娩(ぶんべん)予約を制限することを決めた。

 調べなどによると、事故があったのは04年10月。同病院の産婦人科に入院していた当時30代の女性が出産の途中、脈拍や呼吸状態、血圧が異常に高い数値を示した。このため、医師は投薬によって数値を降下させ、胎児は無事に生まれたが、女性は出産後に子宮内の多量出血で死亡。死因は出血性ショックまたは失血死と診断された。

 病院から届け出を受けた県警が処置に問題がなかったか捜査した結果、投薬が一時的に数値を下げるだけの効果しかなかった可能性が浮上。県警は、妊婦の体内に出血など何らかの異常が生じていた恐れがあったのに、対症療法にとどめ、容体が急変した原因の特定も怠るなど、漫然と放置して死亡させたとして今年3月、書類送検に踏み切った。同地検は処分を検討している。

 同病院に勤務する産婦人科医師は3人で、ベッド数は40床。年間の分娩取扱数は900件余りで、県内最多という。近隣の複数の病院が産科を休診するなどしたため、分娩予約がさらに増える傾向にあり、病院側は新規の予約を大和高田市など周辺4市1町の住民に限定することを決めた。

 同病院幹部は「患者の死亡原因が解明されておらず、処置にミスがあったとは考えていない。分娩制限は、医療事故で訴訟などがあった場合に、病院の管理責任が問われるのを未然に防ぐ意味もある」と話す。

羊水塞栓説や後腹膜血腫説があるようですが、この記事を読む限りでは一体何があったのか全然分かりません。
とりあえず、また産婦人科医が母体死亡で送検された、明日は我が身かも知れないと不安になるばかり。
3人で分娩900件というのは確かに常軌を逸した数字で、同業者的にやはり同情するところはあるのですが、やはり何が起きてどうしたのかというところを知りたいです。

こういった事件が起きたら、せめて産婦人科専門医限定でも、詳細を教えて貰うことが出来るといいのに、と思います。

2006年6月 4日

マグマSPA

どうやら溶岩を使った岩盤浴「マグマSPA」というのがあるらしい、ということで、自由が丘までマグマしに行ってきました。
お店のHPによると、

日本が誇る「富士山」の溶岩を使用した当店の「マグマSPA」は、ミネラル・マイナスイオンを通常の岩盤よりも数十倍以上含み、お肌の活性化とお身体の様々な不調に効果を発揮します。
富士山の溶岩から放出される遠赤外線効果により、体の芯から温め代謝を活発にします。

とのこと。

予約をしてお店に到着、何やらカルテみたいなのを記入し、いよいよ溶岩浴のお部屋(2人用)へ案内していただきました。
部屋にはテレビが付いていて、ヒマな溶岩浴タイムも飽きずに過ごせます。綺麗で居心地も悪くない。
お店のお姉さんに、「マグマ浴で出る汗には、マイナスイオンやミネラルが含まれてますので、洗い流さずタオルドライのみにすることをお薦めします」と言われたので、「ホントかよ」と思いながらもその通りにしてみましたよ。
汗はたくさん出るし、確かに直後は肌がツルツルになった気がしました。

汗がたくさん出た気がする割には、全然体重が減らなかったのが残念。

OLIVE SPA 自由が丘店
東京都世田谷区奥沢2-37-9
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