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2006年5月31日

うおみ@渋谷

ともかく渋谷が苦手です。
何せ、渋谷って狭い道が斜めに交差している上に、人が多いじゃないですか。方向音痴の人間には鬼門です。

今日はお友達が転勤されると言うことで、数人で渋谷でご飯を食べることになりました。
私は緊急手術があったので、ひとり遅れていったのですが・・・。渋谷駅前で途方に暮れてしまいました。
地図は携帯に転送してきたものの、位置関係が全く分からず。ちなみに私は東京出身者ですがLOFTに自力で行くことが出来ません。渋谷に行きつけの店なんて一件もありません。あ、台所家(回転寿司)には行くか。
ともかく何度も立ち止まって地図を見るも分からず、全然違う方に歩いたりしていました。
しばらくしてお迎えに救出されました。ほっ。

そんなわけで、食事したお店は、お魚が新鮮な和食屋さんで雰囲気もなかなかだったのですが、自力では二度と行けそうにないです。
渋谷に土地勘があって、良心的なお値段の和食を召し上がりたい方にはおすすめ、かも。

うおみ
渋谷区桜丘町4−2 2F
03-3463-5293

2006年5月28日

LIMIT OF LOVE 海猿

見に行ってきましたよ、「LIMIT OF LOVE 海猿」。何このタイトル・・・とかつぶやきながら。
前作の映画・海猿で海上保安官になり、その後ドラマで少しずつ成長してゆき、今回は沈没するフェリーから乗客を救うというストーリーです。
ハラハラさせられる展開で、結構良かったですね。

海猿の影響で、海上保安学校の志願者が増加しているそうで。(記事は後に引用)
確かに、人命救助に命をかける海の男という、そそる設定ですよね、海上保安官って。

産婦人科も、こんな風に映画の主人公にしていただければ、ちょっと志願者が増えてくれるかな。命の危機っぽいネタには事欠きませんので、結構ドキドキするドラマが作れると思うのですが。
よくある「無事に産まれるのが当たり前」なドラマ(そういえば今夜も何かあるらしいですね)ではなく、危機一髪で助かったり、時には全力を尽くしても残念な結果になったりする内容で。あと、婦人科の疾患や手術も入れてね。長時間にわたる癌の手術もやってますからね、婦人科は。
しかも主役はイケメン男性医師で。男性が入ってくれないと、産婦人科は滅びますから。

海上保安学校:ドラマ「海猿」効果で志願者21%増

 海上保安学校(中卒、高卒程度対象)の今年度の志願者数は過去最高の5467人で、昨年度に比べ21・8%(978人)増と大幅に増えたことが2日、人事院の発表で分かった。

 女性の志願者数は1090人で昨年度に比べ6%(62人)の増加だった。海上保安学校の学生は1年間の教育の後、海上保安官として海難救助や海上犯罪の取り締まりなどにあたる。今年度の採用数は昨年度並みの約100人を予定している。志願者の増加について、人事院は「海上保安官の活躍を描いた人気テレビドラマ『海猿』の影響が大きい」と分析。「海猿」は04年に映画化され、昨年は連続テレビドラマとして放送されヒットした。【葛西大博】

2006年5月26日

今更ですが

ダ・ヴィンチ・コード、今更ながら読み終わりました。
のべ1千万部以上売れているとのことで、電車の中で読んでいてふと隣を見るとその人も読んでいたり、という不思議な気恥ずかしさを体験できました。
結構面白かったです。

(以下ちょっとだけネタバレ)
これはいわゆる聖杯をめぐる「24」なんですかね。
殴られて気を失ってもほどなく復活し、徹夜で推理を続けるラングトンが、24のジャック・バウアーとだぶって仕方なかったです。(ちょっと検索しただけでも同じようなこと書いている人が割といらっしゃいますが)
映画も見に行きたいな。

ダ・ヴィンチ・コード(上)

逮捕についての感想は

大野病院事故 医師逮捕に驚きの声

事故を未然に防ごうとする意識が病院で広がっている。パソコンの待ち受け画面には安全関連情報が映される(ミネソタ州で)

 「えっ、それで医師が逮捕されるの?」

 ワシントンの政府系医療機能評価機関の主任研究員、デボラ・クイーンが驚きの声を上げた。日本の福島県立大野病院で今年2月、帝王切開の手術中に女性患者(当時29歳)が失血死し、産科医が逮捕された事件を説明した時のことだ。

 「医療過誤に刑事罰はなじまない」「逮捕の基準、異状死の届け出の基準が不透明だ」という医師団体などの従来の主張に、「たった1人の産科医が不在になれば地域医療が崩壊する」という要素が加わり、医療従事者の間で波紋が広がっている。

 ――そうした日本の事情を説明すると、クイーンは混乱した表情で、こう口にした。「なぜ、そんな分かりにくい制度や状況を放置しているのですか」

 同じ言葉を、多くの医療関係者から聞いた。

という記事がみられる一方・・・

バトルトーク 

2006年05月24日(水)のバトルテーマ
患者を死なせた福島の産婦人科医逮捕では、
「不可抗力」か「犯罪」かで議論が分かれる。
あなたは、医療事故を警察が犯罪として捜査する事に
賛成?反対?

こちらでは賛成が反対を大きく上回るという、これが日本国民の皆さんの意見のようで。
複雑な心境です。

2006年5月23日

ブログで医者のホンネ

ちょっと前に紹介したm3.comの医師専用ブログ、なかなか盛況のようで朝日にも紹介されていましたね(引用下記)。
170人以上がそこでブログを作っていると。・・・すごいなぁ。

ブロガー仲間が増えるのは嬉しいです。
でもブログを始めて3年、いろんなブログを見てきましたが、本音を書きすぎて消えていくブログが多いように思う、と言うのも正直なところ。診療であった面白いこととか、本心とか、書いてあるとその場は面白いとは思います。楽ちんですしね。
m3の方でも、ブログを始めるに当たっての注意点などをレクチャーしてくれると良いと思うんですけど。有名医療ブロガーさんを講師に招いたりして。私も参考にさせていただきます(笑)

関係ないけど、いつサイトバレするかわからないブログで自分を「美人女医」って・・・ 出血を大丈夫という産科医よりも勇気あるなぁ。ま、訴えられないからいいか。

専用ブログで医師の本音 「みんな耳鼻科医なっちゃう」
2006年05月22日11時35分

 「科によって給料あげるとかしないと、みんな耳鼻科医とか皮膚科医とかになっちゃうぜ」(循環器内科医)、「研修医の息子が外科医になろうかなって……複雑な心境」(外科医)――そんな医師の本音をインターネットで読める専用ブログサイトが4月から始まった。閲覧は誰でもでき、医師と一般の人との距離を縮めることが狙いだという。

 サイトは「ドクターズブログ」。00年から医療関係者限定のサイトを手がける「ソネット・エムスリー」(本社・東京都港区)が運営する。ブログの書き込みは、身元確認した会員約29万人のうち、約12万5000人を占める医師に限って認めている。

 福島県の県立病院での妊婦死亡をめぐって産婦人科医が逮捕された事件を受け、会員サイトで様々な議論が起こったこともあり、ブログサイトを新設した。

 ブログを公開する医師は徐々に増え、今では170人を超えた。日常業務から、恋愛や趣味など幅広い。

 「やぶ医師のつぶやき」ブログは、脳外科医希望の新人医師が減っているとの新聞記事について「米国では、脳外科医なら年収4500万円。日本では、開業医の収入が高く、勤務医は診療科によらず低め。大学教授ですら1000万円ちょっと」などと解説する。

 「美人女医さんのひ・み・つ」ブログでは、娘を妊娠中、診察してもらった産婦人科医の「大丈夫!」という口癖に、「この訴訟社会に、産科でこの口癖はスゴイ」と感心しながら「(私は)マネ、できないけど……」と付け加えている。

 同社は「医師の率直な意見や思いを提供することで、医師や医療の不信感をなくすことにつながれば」といっている。

2006年5月20日

ドクターの現実

さっき女性雑誌をパラパラとめくっていたら、医師・エグゼクティブとの出会いを売りにしている結婚相談会社の広告記事が載ってました。なんでも男性会員の31%が医師、18%が歯科医師なんだそうな。
そこに書かれていた、「ドクターの現実」。
ちょっと列挙してみます。男性医師の皆さん、言われてますよー。

基本的にシャイ。気軽に女性に話しかけるのは苦手だ。 華やかな場には縁がないのが実情。なかには30歳を前にして女性とつきあったことのないヤツも・・・。 とはいえ、女性とまともに会話も出来ない軟弱な男ではないことを知って欲しい! 悲しい青春期でした。受験に向けて全力投球。 はっきりいって恋愛経験は極めて少ない。 試験に合格すると朝も夜もない研修生活に突入。ハードすぎて恋愛意欲もダウン。

当たってる部分もあるけど、そうでもないような気が・・・。

2006年5月17日

県立大野病院事件に対する考え

日本産科婦人科学会と産婦人科医会が、今日新しく出してくれた「考え」。
術前診断が非常に困難であることのみならず、胎盤の剥離を行ったこと、そしてクーパーを用いたことに到るまで「相当の必然性」と言ってくれました。
嬉しい。

検察側はどう対応するのですかねぇ。

(17MAY2006)
県立大野病院事件に対する考え

 福島県立大野病院で平成16年12月に腹式帝王切開術を受けた女性が死亡したことに関し、手術を担当した医師が、平成18年3月10日、業務上過失致死、および医師法21条違反の罪で起訴された件について、日本産科婦人科学会、および日本産婦人科医会は、すでに「お知らせ」、「声明」を公表し、さらに「声明」を補足するために厚生労働省にて記者会見の場をもち、両会の考え方を示してまいりました。
 このたび両会は、本件の重要性に鑑み、ここにあらためて「県立大野病院事件に対する考え」を発表いたします。

 はじめに、本件の手術で亡くなられた方、およびご遺族の方々に対して謹んで哀悼の意を表します。

 このたび、産婦人科の医療行為について、個人が刑事責任を問われるに至ったことはきわめて残念であります。

 本件は、癒着胎盤という、術前診断がきわめて難しく、治療の難度が最も高く、対応がきわめて困難な事例であります。
 起訴状によれば、本件における手術中、児娩出後に用手的に胎盤の剥離を試みて胎盤が子宮に癒着していることを術者である被告人が認識した時に、「(被告人には)直ちに胎盤の剥離を中止して子宮摘出術等に移行し、胎盤を子宮から剥離することに伴う大量出血による同女の生命の危険を未然に回避すべき業務上の注意義務があるのに、(被告人は)これを怠り、直ちに胎盤の剥離を中止して子宮摘出術等に移行せず、同日午後2時50分ころまでの間、クーパーを用いて漫然と胎盤の癒着部分を剥離した過失により、」とあり、被告が直ちに胎盤の剥離を中止して子宮摘出術等に移行しなかったことと、胎盤の癒着部分の剥離に用いた手段に過失がある、とされています。
 癒着胎盤の予見のきわめて困難である本件において、癒着胎盤であることの診断は、胎盤を剥離せしめる操作をある程度進めた時点で初めて可能となるものであります。したがって、結果的には癒着胎盤であった本例において、胎盤を剥離せしめる操作を中止して子宮摘出術を行うべきか、胎盤の剥離除去を完遂せしめた後に子宮摘出術の要否を判断するのが適切かについては、“個々の症例の状況”に応じた現場での判断をする外なく、それはひとえに当該医師の裁量に属する事項であります。
 また、本件のような帝王切開例における胎盤の癒着部を剥離せしめる手段としては、用手的に行うことだけが適切ということはなく、クーパーをはじめ器械を用いることにも相当の必然性があり、この手技の選択も当該医師の状況に応じた裁量に委ねられなければ、治療手段としての手術は成立し得ません。

 本件の転帰に関してはたいへん心を痛め、真摯に受け止めておりますが、外科的治療が施行された後に、結果の重大性のみに基づいて刑事責任が問われることになるのであれば、今後、外科系医療の場において必要な外科的治療を回避する動きを招来しかねないことを強く危惧するものであります。

平成18年5月17日
                  

                    社団法人 日本産科婦人科学会
                         理事長  武谷 雄二

                    社団法人  日本産婦人科医会
                         会 長  坂元 正一

2006年5月14日

MOTHER'S DAY

日頃は嫁としての業務を全く行っていない私ですが、母の日には毎年贈り物をしています。
今年は、お義母さんには隅田の花火(あじさい)を、母にはベゴニアを送りました。どちらも喜んでくれたみたいで、良かった。

自分はと言うと・・・ MOTHER(ゲーム)三昧。
やっと終盤にさしかかってきたよ。

か、可愛すぎる・・・。

となりのこぱんだ

癒されました。

2006年5月13日

分娩のストレス

GW中に、研修医はなこ先生のブログ「はなこのしっぽ。」で産科の問題を取り上げて貰いました。
どうもありがとうございます☆

で、そこに寄せられた医者の卵さんや研修医さんたちのコメントに、「産婦人科や小児科を考えていたけど、最近の情勢で志望科を変えてしまった」というのが複数あるのを見て。
やっぱりそうなんだなぁ。
きっと、かなり多くの研修医さんたちがそう感じているのでしょうねえ。

私たちでさえも。最近産婦人科医で集まると、必ず話題に出るのは
「いかにして分娩のストレスから解放されるか」。
その方法は開業だったり、分娩を扱わない施設への移動だったり、周産期以外のスペシャリストになることだったり様々です。
全くストレス無く分娩に関わりたいなんて、もちろんそんな甘いことを考えている訳じゃなくて、せめてやり甲斐をきちんと感じられるくらいにストレスを軽減する方法は無いですかね。今は、ただただ恐怖ばかり感じてしまう、分娩には。
そうでないと、若い人も入らず、本来働き盛りである私たちもどんどん産科から逃げてしまいます・・・。

2006年5月11日

産みたくても産めない世の中

県産科婦人科 医会の実態調査
産みたい でも産めない?

藤沢市では2015年に約1,000人の分娩が締め出しか

 神奈川県産科婦人科医会(八十島唯一会長)がこのほど発表した「分娩取り扱い数調査結果」の中で、藤沢市内の今後10年の可能分娩数も明らかになった。

 藤沢市では、2015年の推定取り扱い可能分娩数は、藤沢市民病院で422人、診療所で1721人、合計2143人の分娩が可能という数字がでた。02年の分娩数3215人に比べ、理論上1072人が市内で分娩できないことになる。

 調査は02年から3年間の各病院、診療所の実際の分娩数と、アンケートによる今後10年間の推定可能分娩数を明らかにしている。全国的に、産科医師の高齢化と産婦人科入局希望者の減少が続く中、藤沢市民病院では03年の分娩数437人をピークに、10年後も422人と微減で留まるが、診療所数は04年の9院から10年後には2院になる。

 「市でも医師の高齢化による閉院が増えている」と、藤沢市産科婦人科医会の吉田洋一会長。「藤沢市ではまだ若い医師が減少している影響は受けていないが、本当に危ないのはベテランの医師がいなくなった時なのでは」と話す。県同医会は今夏にも同様のアンケートを実施予定で、「分娩を取り止める医院はさらに増えるのでは」とみている。

現在9院ある診療所が10年後には2院とは・・・。藤沢って、皆に敬遠されるような僻地では全然無いのにねぇ。
「本当に危ないのはベテランの医師がいなくなったとき」というのは、全国的に言えることだと思います。

少子化対策ブラを作るよりも先に、産科崩壊対策ブラを作って世間にアピールした方が良いかも知れませんよ>トリンプさん

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白いんげん豆ダイエット禁止

番組で紹介した「白いんげん豆ダイエット法」に関するお知らせ

5月6日(土)の「ぴーかんバディ」内で紹介した『白いんげん豆ダイエット法』について、多数の方が“嘔吐”や“下痢”の症状を訴えている事態に至り、深くお詫びを申し上げます。TBSでは専門家と協議し、今回の事態の原因を調査いたしましたので、以下ご報告させていただきます。

<原因について>
複数の専門家に、今回の症状を訴えた方々の情報を集約し見解を求めたところ、現時点では、生豆に含まれるレクチンなどの成分が、加熱不十分のために残り、これが胃や腸の粘膜の炎症を引き起こし、嘔吐や下痢の症状に至った可能性が高いことが分かりました。
なお、炭水化物の吸収を抑制するとご紹介したファセオラミンは、白いんげん豆に含まれるものですが、今回の“嘔吐”や“下痢”といった症状はファセオラミンが引き起こしたものではないと考えております。

<対応について>
上記の原因から、今後、同様の症状を訴える方が発生する可能性が高いことから、番組で紹介した調理方法による白いんげん豆を使ったダイエット法は、お控えいただきますようお願いたします。
TBSでは上記について、情報番組等で注意を呼びかけたほか、ホームページにも掲載し広く周知徹底に努めて参ります。

たまたまこの「ぴーかんバディ!」、見てました。
一瞬、「今すぐ白いんげんを買いに行かなければ!」と思っちゃいましたよ(実際には買いに行ってませんが)。
白いんげん豆を軽くいって粉末にしたものを、ご飯などにかけたりして一緒に食べると、不要な炭水化物が吸収されずに排出されるスグレモノ、という構成で。
番組中で「熱を加えすぎるとファセオラミンが壊れる」と言っていたから、加熱時間を少なめにして使用した人が多かったのですかね・・・?
いずれにしても650件以上の苦情が届いているそうで。テレビの力ってすごいですね。

2006年5月10日

ニモのCカード

今年でPADIは創立40周年!
年内限定で「40周年記念Cカード」で再発行いたします!

ニモのCカードですよ!
ああ。欲しいです、すごく。
限定ものに弱いこの性格をなんとかしなきゃいけないと思ってはいるのですが・・・(2000年限定Cカードも所有)。

40th_card.jpg

2006年5月 9日

プレステ3!!!

価格は62,790円!! コントローラも発表
11月11日 発売

価格:62,790円 (HDD 20GB)、オープンプライス (HDD 60GB)

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) は、次世代機「プレイステーション 3」を11月11日に62,790円 (20GB) で発売すると発表した。発売時には20GBの商品のほか、60GB搭載のモデルも発売されるが、こちらの価格はオープンプライスとなっている。

とうとう発売日を発表ですか。
どうせ買うなら、60GBですね!
予約いつからなのかなぁ~。

今度は集約化がやり玉に?

産科医不足で休診の危機に
県立志摩病院

 地方都市の中核病院の勤務医不足が全国的に深刻化する中、医師を基幹病院に集める「集約化」によって、県立志摩病院(志摩市阿児町)の産婦人科が休診の危機にひんしている。志摩市内にはほかに産婦人科のある病院や産院がなく、同病院や市は「市内で出産ができなくなるおそれがある」と危機感を募らせている。 (小柳津心介)

 「産婦人科をなくすことは、「志摩の人は子供を生まなくてもいい」と言うようなもの。地域差別以外の何ものでもない」

 産婦人科の存続を一貫して主張する志摩病院の田川新生(しんせい)院長は、憤りを隠さない。

 県や三重大病院などの代表者で構成する県産婦人科医療再生検討委員会は今年二月、勤務医不足対策として、伊勢志摩地域を六人の医師でカバーすることを決定。三重大病院が志摩病院に派遣している二人をゼロにし、山田赤十字病院(伊勢市御薗町)を現在の四人から六人とする集約化を目指しているが、志摩病院などの反対があり結論には至っていない。

 志摩市の年間出生数は約四百人で、そのうち約三割が志摩病院での出産。産婦人科が休診になった場合、伊勢市など市外で出産するしかなく、志摩半島の先端の志摩町御座からだと、志摩病院なら車で三十-四十分だが、伊勢市内だと約一時間半もかかることになる。

 田川院長は「医師不足という現実はいかんともしがたく、集約化も仕方ないが、地形や交通面の問題を無視して『伊勢・志摩』を一つとする区域分けは間違っている。命が平等に扱われていない」と指摘する。

 こうした状況に、志摩市は四月七日付で、産婦人科医の確保を求める要望書を三重大病院などに提出。「安全、安心なお産ができる環境をぜひ残してほしい」と訴えた。

 これに対し、三重大病院は同二十日付で回答。二〇〇四年に七十一人いた県内の産婦人科の勤務医が、今年四月には五十四人まで減少したことを挙げ、「大学や基幹病院の医師数を削減して地域に再配分するという対応策は限界に達している」「病院間の集約化を推進する以外に対応できない」と厳しい見方を示した。

 四月に志摩病院で一人目の女児を出産した志摩市内の女性(24)は「最初は伊勢市の個人病院に通っていたが、片道約一時間もかかるので志摩病院に変えた。陣痛が始まってから伊勢まで行くなんて、絶対に無理」と話す。「二人目はまだ考えていないが、産むなら知っている先生や看護師さんがいる病院の方がいい。志摩病院なら小児科もあって産後も安心なのに、なくなってしまったら…」

 安心して子供を産める場所は守られるのか。田川院長は「この現状を地域の人たちにも知ってもらい、声を上げたり考えたりしてもらうことが必要だ」と話している。

集約化を進めようとすると、地域差別と受け取られてしまったり。
難しいですね。
その一方、産婦人科医が1人しかいない病院で、産婦人科医が対応できずに胎児死亡となってしまった件(続きのほうにコピぺ)では、病院の対応が足りないということになる。こちらの方は患者さん、赤ちゃん、産科医内科医の皆が気の毒としか言いようが無いですが・・・

どうすれば良いのか、みんな頭を抱えてしまっているというのが現状なのでしょうかねえ。

 岐阜県内の30歳代の女性は妊娠9カ月だった04年7月の未明、激しい腹痛で近くの2次救急病院を受診した。胃薬をもらって帰宅した後、苦痛が続き、再度病院に連絡した。だが看護師は「内科医しかいない」と朝の受診を勧めた。女性は死産し、「当たり前の対応をしてほしかった」と訴える。一方、院長は「産婦人科医は1人だけで、これ以上できない。救急をやめたいくらいだが、使命感で続けている」と言う。医師不足に苦しむ2次病院の実情が浮かぶ。

 看護経過記録や女性によると、女性は午前2時ごろ、総合病院の救急外来を頼った。地元で最も大きな病院で、妊婦健診も受けていた。当直の内科医は女性に「胃だね」と告げた。女性が「子供は大丈夫ですか」と尋ねると、内科医は「分からないね」と答え、飲み薬を渡して帰宅を促した。

 自宅で薬を吐き、午前3時ごろに夫が病院に電話したが、看護師は「内科医しかおらず、今できることはない。変わったことがあれば連絡を」。同6時ごろには、出血や腹痛があると連絡したが、看護師は「朝一番で産婦人科外来にかかって下さい」と答えた。

 さらに症状が悪化し、夫の運転で病院に駆け込んだ。駆けつけた産婦人科医が午前7時40分ごろに診察。「胎盤がはがれかかっている」と言い、救命救急センターのある病院への搬送を手配した。女性は救急車内で出産したが、既に子供は死亡していた。子供は男の子で、名前も決めていた。

 女性は3度、病院と話し合い、「看護師が医師の指示も受けずに患者に指示しないでほしい」「医師が足りなければ増やし、救急対応できる体制を整えて」と指摘した。病院は「お気の毒だったとは思うが、限られた体制でベストを尽くした。『体制を十分にして』といわれても、物理的にできない。どれだけ大学に医師を送ってくれと言ったかわからない」などと窮状を訴えたという。

 日本産科婦人科学会の調査(05年7月)によると、大学病院から産婦人科医の派遣を受け分べんを扱う全国927病院のうち、産婦人科医1人の病院は132病院に上る。院長は取材に「助産師も辞めてしまい、4月以降は新規の妊婦を受け入れられないほどだ」と話している。【渡辺暖】

毎日新聞 2006年5月7日 3時00分

2006年5月 6日

山中@宇奈根

成城と二子玉川の間、ちとマイナーな宇奈根という所にある天ぷらとお蕎麦のお店、「山中」に行ってみました。

場所はちょっと分かりにくいです。電車で行くのはほぼ不可能(ただしバス便はあり)なのにもかかわらず、細い路地に面しているので、車で入って行くにもちょっと勇気がいります。駐車は3台ほど可能。
お店は黒塗りで、「営業中」と書いてあるものの、何の店かの表記はどこにも無く、下調べしていないと中に入るにも勇気が要りそうです。
しかし、その隠れ家感が良いのでしょう、きっと。

昼時にうかがったので、お昼の天ぷらとお蕎麦の定食(名前忘れた)をいただきました。2300円で、野菜天3種、かきあげ、そば二種(普通と粗挽き、ともにざる)、デザートだったと思います。

yamanaka.JPG

味の方は・・・ なかなか。特に、天ぷらが美味しかったですね。天ぷらの衣が薄めで、野菜の味がしっかりしていて。サツマイモの素揚げに近い天ぷらが出たのですが、ほくほくしていてとても美味しかったです。

東京都世田谷区宇奈根3-7-15
03-3416-6620
[map:東京都世田谷区宇奈根3-7-15:N]

2006年5月 5日

怖い女医、確かに多いかもね。

先日、事務長さんに言われました。
「また『産婦人科の女医さんは居ますか?』って問い合わせがあったよ。あんまり問い合わせが多いから、診療担当表に女性医師の印を付けておいたから」
私「そ、そうですか・・・(複雑)」

確かに産婦人科には女性医師希望の患者さんが多いですね。
そんなわけで、女医ななこのひとりごと 女医さんは怖い? にトラックバーック。

怖い女医さん、というか、キツイ女医さんって多いかも知れません。ある程度キツめの人じゃないと生き残っていけない部分も無きにしもあらず。元ブログに出てくるような、生理が止まっちゃうエピソードは普通にありますし・・・というか、私も止まりましたよ、研修医の時。
自分自身も、よく夫に「きつい」といわれることもあり、意識的にきつくならないようにしているつもりだけど、夜間など自制力が外れてるときは、結構キツいかも知れないなぁ。時々反省してます。

それよりも、女医さん希望の人たちに対していつも思うことは、女医さんってある程度の年になるとやめてしまう事が多いから、ただ女医ってだけで探して受診すると、若い医師の確率が高いんですよねぇ。それで良いのかな、と。
自分自身は、男性医師でも女性医師でもいろんな人が居ますので、自分の目的にあう人を探せばいいとは思います。

8割が「影響あり」

福島県立大野病院の影響で、東北地方の病院勤務産婦人科医8割が、影響を感じているとの記事。(続きの方に貼ってあります)
そうですよね・・・。
このことで分娩や手術が怖くなった医師は全国的にも少なくないんじゃないでしょうかね。

産科アンケート 大野病院医師逮捕 8割「影響ある」

 福島県立大野病院(大熊町)の医療事故に伴う産婦人科医逮捕をめぐり、河北新報社の産科医療アンケートで8割の病院が「影響が出ている」と答え、医療現場に波紋を広げていることが明らかになった。小規模病院が難しい症例の患者受け入れをためらったり、医師派遣を中止したりする動きが出ているほか、産科医志望者の減少傾向の拡大を懸念する声も上がっている。

 医療事故は帝王切開手術で癒着胎盤を取り除く際、大量出血で患者が死亡。産婦人科は常勤医1人体制で、癒着胎盤は数千人に1人とされる症例だった点や、国が明確な基準を示していない「異状死」の届け出義務違反も逮捕容疑となったことから、日本産科婦人科学会などは「逮捕は不当」とする声明を出した。

 アンケートには東北6県の病院91カ所が回答。医師の逮捕に発展した医療事故の影響について、63カ所が「出ている」と答え、産婦人科・産科が休診中の12カ所を除くと8割に上った。「出ていない」は12カ所、「分からない・無回答」は4カ所だった。

 具体的な影響は、診療面が23カ所と最も多い。「大量出血が予想される症例は扱わない方向」(秋田・公立病院)、「訴訟を起こされるようなリスクを伴う患者の診察が怖い」(福島・公立病院)など、地域医療の現場に微妙な影を落としている。

 「大学による医師派遣中止・引き揚げ」は13カ所で、派遣を受ける側は「1人体制の病院には大学が派遣しない」(秋田・民間病院)、「中規模の病院からも引き揚げるといううわさがある。妊婦が通院に時間がかかるようになると、社会問題化する」(岩手・公立病院)などと指摘。一方の大学病院は「1人体制は医療事故のリスクが高く、撤退するしかない」との意見を寄せた。

産科医を志す若手の減少を危惧(きぐ)する声も強く、「産婦人科を選ぶ研修医は激減する」(宮城・公立病院)、「産科を辞める医師がいる」(大学病院)などが10カ所に上った。
 「影響は出ていない」と答えた病院も、「同様のこと(逮捕)が続けば、医療の委縮につながる」(山形・公立病院)と将来的なマイナス面を不安視する。

 逮捕については「不当」とする声が圧倒的に多く、9割を超えたが、「医師の準備不足など複合的な要因があり、何とも言えない」(青森・公立病院)と慎重な見方を示す回答もあった。

[福島県立大野病院の医療事故]2004年12月17日、産婦人科医による帝王切開手術中に女性が死亡。病院の医療事故調査委員会は05年3月、死因を「癒着胎盤の剥離(はくり)による出血性ショック」と認定、事故の要因に(1)癒着胎盤の無理な剥離(2)医師の不足(3)輸血対応の遅れ―を指摘した。福島県は医療ミスを認めて遺族に謝罪、産婦人科医を減給1カ月の処分にした。福島県警は今年2月、産婦人科医を業務上過失致死と医師法違反の疑いで逮捕した。

 ◇大野病院医療事故の主な影響
 【診療面】
○ハイリスク症例のたらい回し(岩手・公立病院)
○医師の診療意欲が喪失(宮城・公立病院ほか)
○医師がリスクの高い手術を拒否(秋田・民間病院)
○医療過誤防止のため帝王切開手術が増加(秋田・公立病院)
○帝王切開の手術説明に「死亡もあり得る」などと追加(秋田・公立病院)
○危険が予想される患者はあらかじめ大病院へ搬送(福島・公立病院)
 【医師派遣】
○大学による1人体制病院からの医師引き揚げ・応援打ち切り(宮城・公立病院、福島・公立病院ほか)
○医療事故のリスクが大きい1人体制病院から撤退(複数の大学病院)
 【産科医志望者の減少】
○産婦人科の研修医が激減(山形・公立病院ほか)
○医師が産科を辞めた(大学病院、宮城・民間病院)
 【その他】
○大野病院と同じ体制のため患者が過剰・過敏に反応(福島・公立病院)
○警察への「異状死」の報告件数が増加(秋田・公立病院)
(河北新報) - 5月5日7時4分更新

2006年5月 3日

本当に出るといいな、「メディックス」。

最近またトラックバックスパムの波にやられちゃってます。Movable Type のバージョンが変わったばっかりの頃は調子よかったと思うんですけど・・・何とかして~>ブログ神さま(まさかここは読んでないとは思いますが)。

さて。西村しのぶさんの幻の作品、「メディックス」が10年以上の時を経て遂に単行本化するという情報が。
Yahoo!ブックスなどでは予約も始まっているようです。
メディックスというのは、ずーっと前、ビックコミックスピリッツに不定期連載されていた作品。神戸の医学生の日々を描いたもの・・・だったと思う。
まぁ当然「こんな医学生いねーよ!」と突っ込みたくなる部分が満載だと思いますが、いいんです。この方の漫画だったら許す。
だから、(6月とは言わないまでも)絶対出して下さいね。楽しみにしています。